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10人のC大阪が2点ビハインドから逆転勝利、神戸悪夢の4連敗…

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[9.29 J1第27節 神戸2-3C大阪 ホームズ]

 14位セレッソ大阪は敵地で勝ち点1差の13位ヴィッセル神戸と対戦し、3-2の逆転勝利を収めた。2点ビハインドから退場者を出しながらも、10人で戦い抜くと後半に3得点。勝ち点3を手に入れ、暫定12位まで順位を上げた。なお、3連敗中で4戦勝ちなし(1分3敗)の神戸は悪夢の4連敗。降格圏が近づいてきている。

 前半7分に早くも試合は動いた。自陣内でFW大久保嘉人のパスを受けたDF茂木弘人が前線へロングボール。これをFW都倉賢が落とすと、PA右で拾ったMF小川慶治朗が右足シュートを決めた。1-0と神戸が先制した。

 さらに前半17分には追加点。小川と大久保でカウンターからチャンスメイク。PA右から大久保のシュートはGKキム・ジンヒョンに弾かれるも、こぼれを都倉が拾い、右サイドゴールライン際から中央へ折り返す。後方から走り込んできたDF相馬崇人がゴール正面からシュートを流し込んだ。5戦3得点と得点力不足だった神戸が公式戦6戦ぶりの複数得点。2-0と差を広げた。

 しかし前半22分にC大阪が1点を返す。右サイドからのFK、これは壁に阻まれるもこぼれを展開。MF扇原貴宏の横パスを受けたDF丸橋祐介がPA手前右から強烈なブレ球ミドルを左足で蹴り込んだ。GK徳重健太が前へ弾いたボールに詰めていたのがMFシンプリシオ。冷静に右足でシュートを決めた。シンプリシオの2戦連発弾で1-2に詰め寄った。そのまま前半を折り返した。

 後半に入り、試合は激しさを増す。後半15分にC大阪にアクシデント。パスを受けたMF野沢拓也へスライディングにいった丸橋が一発レッドで退場となってしまった。1点差を追うC大阪が数的不利に追い込まれた。後半21分にC大阪は最初の交代カードを切る。FWケンペスに代えて、FW杉本健勇を投入した。

 すると後半28分に10人のC大阪が同点に追いつく。左サイドからドリブルで仕掛けたFW柿谷曜一朗がPA内から浮き球パス。ファーサイドへ走り込んできたフリーのシンプリシオがヘディングシュートを叩き込んだ。シンプリシオのこの日2点目で2-2と試合を振り出しに戻した。

 その後も一進一退の攻防が続く。3点目を奪ったのは一人少ないC大阪だった。後半33分にヘベルチに代わって、投入されたMF枝村匠馬が結果を残した。右サイドスローインを受けた枝村がドリブルで独走。相手DFが処理を誤ったため、裏へ飛び出すとドリブルで仕掛けた。PA内へ入ると迷いなく右足を一閃。「コースが見えたのでそこにバシっと狙うだけでした」と振り返るゴールはネットを揺らした。ついにC大阪が3-2と逆転に成功した。

 なんとか追いつきたい神戸だったが、3点目を奪うことはできず。前半7分、17分と2点を先取していたはずがついに逆転されてしまった。そのまま試合は終了。C大阪が3-2の逆転勝利を収め、神戸は4連敗を喫した。

 試合後、決勝点を決めた枝村は「率直に苦しい状況のなかで勝つことができてよかった」と安堵の表情。「一戦一戦が重要な試合。特にきょうはアウェーで勝てて、順位も上がったのでよかった」と試合を振り返った。

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