beacon

広島はドローも首位キープ、G大阪は降格圏脱出ならず

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.27 J1第30節 G大阪1-1広島 万博]

 首位サンフレッチェ広島は敵地で16位ガンバ大阪と対戦し、1-1で引き分けた。G大阪は後半11分にMF遠藤保仁のゴールで先制したが、広島も同31分にMF森崎和幸が同点ゴールを決めた。連敗は免れた広島だが、これで3試合白星なし(2分1敗)。ただ、勝ち点で並ぶ2位・仙台も引き分けに終わったため、得失点差で首位をキープした。G大阪は連勝ならず、勝ち点1を上積みするにとどまると、15位大宮が勝ったため、降格圏脱出はならなかった。

 立ち上がりはホームのG大阪がボールポゼションを高め、広島陣内に攻め込んだ。前半7分にはFWレアンドロの左クロスのこぼれ球を遠藤が右足ボレー。シュートはゴールの枠を捉えていたが、ゴールライン上でDF水本裕貴がヘディングでクリアした。

 広島も徐々に押し返し、中盤でのせめぎ合いが続く。前半22分、MF森崎浩司の右FKにMF清水航平がニアサイドで合わせるが、ヘディングシュートはゴール右へ。G大阪も同38分、MF家長昭博の縦パスをレアンドロがワンタッチでつなぎ、PA内に走り込んだMF二川孝広が右足でシュート。決定的な形だったが、ゴール上に浮いてしまった。

 後半立ち上がりに試合は動く。後半11分、G大阪は家長からのくさびのパスをレアンドロがダイレクトで落とすと、PA内でボールをキープした遠藤が鮮やかなボールコントロールでDFをかわし、左足でゴールに流し込んだ。

 待望の先制点を奪ったG大阪だが、直後にアクシデントが襲う。DF加地亮がクロスを上げた際に左膝を負傷。治療にあたったスタッフからはすぐに×印が出され、後半15分、DF丹羽大輝との交代を余儀なくされた。

 丹羽はCBに入り、DF岩下敬輔が右SBに回って対応するG大阪。優勝のために連敗は許されない広島は必死の反撃に出る。後半27分、左FKのこぼれ球を狙った森崎浩の左足ミドルはゴール上へ外れたが、同28分にMF青山敏弘に代えてFW石原直樹を投入すると、その3分後だ。PA内右に切れ込んだ石原が右足でシュート。DFがブロックしてこぼれたボールを森崎和が右足で蹴り込んだ。

 1-1の同点に追いついた広島は後半38分、負傷明けのMF山岸智を投入。5月26日の札幌戦(3-1)以来、5か月ぶりに復帰したサイドアタッカーが果敢に仕掛けるなど最後まで勝ち点3を目指したが、逆転ゴールはならず。試合は1-1のまま終了し、ともに勝利が欲しかったチーム同士の一戦は勝ち点1を分け合う痛み分けとなった。

TOP