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4得点の大分FW森島「まだ通過点」、思い出の国立でJ1復帰果たす

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[11.18 J1昇格プレーオフ準決勝 京都0-4大分 西京極]

 大分トリニータのFW森島康仁が圧巻の4ゴールでチームをJ1昇格プレーオフ決勝に導いた。「楽しかった。それだけです」。09年10月25日、西京極でのJ1第30節。1-1の引き分けに終わった大分のJ2降格が決定した。あれから3年。悲劇の地でつかんだプレーオフ決勝への切符。大分が4年ぶりのJ1復帰に王手をかけた。

 前半17分、左サイド角度のない位置からのFK。「セットプレーで先制点を取れたら楽だなと思っていたけど、まさか自分が直接決めるとは……」。難しい角度から右足で巻いて蹴ったボールはゴール右上隅へ。「昨日の練習で監督とも話をして、『ファーサイドに蹴ったら入るから』と言われていたけど」と、自分でも驚く先制弾だった。

 前半33分に追加点を決めると、後半16分にはPKでハットトリックを達成。同45分、ダメ押しの4点目を決めた。「1試合4得点? ないです。ハットトリックも初めてなので」。大舞台で見せつけた勝負強さ。「リーグ戦でこういうことができればよかったけど……」と言う元U-20日本代表FWは「まだ通過点なので」と気を引き締める。

 23日の決勝では千葉と対戦する。舞台は東京・国立競技場。08年11月1日、ナビスコ杯決勝で清水を下し、クラブ史上初のタイトルを獲得した思い出の地だ。「次が一番重要なので。ナビスコのころのように戻れるように、チームを引っ張っていきたい」。4年前、タイトルを獲得した国立で、今度はJ1復帰を成し遂げる。

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