beacon

ベンチ外から見守った横浜FCカズ「皆、頑張ってくれた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.18 J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FC0-4千葉 ニッパ球]

 フットサルW杯から帰国後間もなく、ベンチ入りを見送られた横浜FCのカズことFW三浦知良は、チームの6年ぶりJ1昇格が消えると、無念そうな表情を浮かべて足早にスタジアムを引き上げた。「残念です。本当に残念」。短く絞り出した言葉に悔しさが浮かぶ。

 とはいえ、シーズンの序盤に大きくつまづいたチームは、第5節以降、岸野靖之監督から山口素弘監督へと指揮官が交代するという激震に見舞われ、最下位である22位だった時期も長かった。シーズンの約3分の1を消化した第12節までは最下位付近にとどまっており、順位が初めてひとケタになったのはシーズンのほぼ半分が過ぎた第20節(9位)。そこから順位を4位まで上げ、プレーオフに駒を進めたことは称賛に値する。

「残念だけど、みんな頑張ってくれたし、クラブとしてこの気持ちを忘れずに、やるべきことを積み重ねていくだけです」。カズのコメントにもその思いがにじみ出ている。

 準備期間なしに指揮を執り、チームを22位から4位へと引き上げた山口監督は「残念な結果になったが、だからといって選手がつくり上げたものがゼロになるわけではない。今日はいい流れのところでロングボール1本にやられたが、4点目を入れられても最後までファイトしていた」と選手を褒め称えていた。

(取材・文 矢内由美子)

TOP