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ダービー必勝を誓うMF柏木「レッズから始まった記録は、レッズが終わらせる」

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[4.14 J1第6節 浦和2-0湘南 埼玉]

 2得点に絡み、勝利に大きく貢献した浦和レッズのMF柏木陽介は、先制点のアシストを「完璧」と振り返り、自身の挙げた2点目については「たまたま」だったと明かした。

 前半30分、中盤からのロングボールをFW興梠慎三にピタリと合わせ、先制点をアシストした。「慎三くんは、ああいうところに動き出してくれている。自分の中では、パススピードも、コントロールも完璧でした」と、自画自賛する。一方で、自身がCKを直接決めたゴールについては「たまたまですね」と説明した。「ハーフタイムにコーチの堀(孝史)さんにも『狙ってみたら』と言われていました。直接狙うというよりも、ゴールに近い位置に蹴ろうとしたのですが、それがたまたま入りました」。

 浦和は5連戦を終えたばかりだが、柏木は勝利の余韻に浸っていない。気持ちは、すでに次節の埼玉ダービーに向いている。13日のC大阪戦に2-1で勝利した大宮は、17試合負けなしで鹿島の持つリーグ記録に並んだ。浦和と大宮の直接対決の成績は8勝5分7敗と、ほぼ互角。だが、柏木が加入した2010シーズンからのリーグ戦は1勝2分3敗であり、過去2シーズン、浦和は勝てていない。

「大宮が、倍くらい強くなっているので、高いモチベーションでやらないといけない。やりづらさはあります」と、柏木はダービーの難しさを認めつつも、「相手よりも自分たちがどうあるべきかが大事。自分たちらしいサッカーをしていく中で、勝てたらいい」と、好調な相手に流されないことが肝要だと強調した。

 大宮の無敗記録を止める自信は、ある。実は大宮の記録は、昨年9月1日の浦和戦(1-1)から始まっている。「レッズ戦から始まった記録は、レッズ戦で終わらせないといけない」と、柏木は意気込み、かつて似た経験をしていることを明かした。「僕が広島でプレーしていた頃に、鹿島の連勝を止めたのですが、そのときも広島戦から記録が始まっていたんです。同じことができるように頑張りたい。順位も1つしか変わらないので、勝ち点で差を付けられるように、頑張りたいと思います」。

 ライバルにリーグ記録を更新させるわけにはいかない。快勝にも満足することなく、柏木はダービーでの勝利を誓った。

(取材・文 河合拓)

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