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7試合ぶりの勝利を古巣から挙げた北九州DF渡邉「普通っすよ、普通」

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[8.4 J2第27節横浜FC1-2北九州 ニッパ球]

 期するものがあったはずだ。今シーズン、横浜FCからギラヴァンツ北九州へ移籍したDF渡邉将基は、敵地で行われた古巣との一戦に2-1で勝利し、ミックスゾーンでは「普通っすよ、普通。試合」前の感情? それも普通のリーグ戦の1試合と変わりません」と答えたが、その表情には満面の笑みが広がっていた。

 この試合に向けて「クロス対応の練習を重点的にやった」と柱谷幸一監督は話す。今季11得点を挙げているFW大久保哲哉の特徴を考慮したトレーニングだったのだろう。大久保は、この試合でベンチ外となり、FW黒津勝とFW三浦知良が起用された。それでも、「本城でのホームゲームでも一度やっていたから、特徴は分かっていましたし、問題ありませんでした」と渡邉は涼しい顔で振り返った。

 もう一人、今シーズン横浜FCから北九州に移籍したMF八角剛史も、絶大な存在感を示していた。前半から高い位置まで精力的にプレッシングを掛け、球際で強さを発揮。パスも精度が高く、先制点の場面ではFW池元友基に縦パスを入れている。池元が1タッチで右サイドにつないだボールをFWキム・ドンフィが折り返し、これにMF森村昴太が合わせてゴールを決めた。

 試合後、柱谷監督も「八角と(新井)純平の中盤の構成力で、うちの方が相手を上回った。ほぼすべての時間でゲームをコントロールして勝利の流れをつくれたと思っています」と、そのプレーを称賛した。

 この日の勝因について渡邉は「点が取れたからじゃないですか」と7試合ぶりに複数のゴールを取れたことを挙げた。だが、「三ツ沢で久しぶりにいろんな選手と会えたので、楽しかった」と古巣との試合を振り返った渡邉と八角のプレーも、7戦ぶりの勝利には不可欠だった。

(取材・文 河合拓)

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