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10人の松本が首位・G大阪とドロー

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[9.22 J2第34節 松本2-2G大阪 松本]

 首位ガンバ大阪はアウェーで松本山雅FCと対戦し、2-2で引き分けた。連勝を逃し、勝ち点1を積み上げるにとどまったG大阪だが、2位神戸との勝ち点差は暫定で3に広げている。松本は首位相手に終盤は10人になりながら勝ち点1を獲得した。

 先制したのはホームの松本。前半5分、MF岩上祐三の右CKをニアサイドのFW塩沢勝吾が頭でそらし、鮮やかにゴールネットを揺らした。しかし、G大阪もすぐに反撃。前半15分、MF二川孝広が左サイドからDFとGKの間を狙ったアーリークロスを入れると、GKが前にこぼしたボールをFWロチャが押し込んだ。

 松本は前半25分にGK白井裕人が負傷退場するアクシデント。相手の隙を逃さないG大阪は前半39分、MF遠藤保仁の浮き球のパスをDF加地亮がダイレクトで折り返し、ロチャが右足で流し込んだ。4試合ぶりのゴールを挙げたロチャはこれで加入後9戦9発。あっさりと逆転に成功し、前半を2-1で折り返したが、1万7148人の大観衆で埋まったスタジアムの後押しを受ける松本が粘りを発揮した。

 後半開始早々の3分、岩上が左サイドからロングスローを入れると、飛び出したGK藤ヶ谷陽介がパンチングし切れず、ゴール前に抜けてきたボールをDF犬飼智也が左足で押し込んだ。2-2の同点。G大阪は後半19分、二川の浮き球のパスをFW宇佐美貴史が右足ボレーで狙うが、ゴール左へ。松本も同23分、FW船山貴之が果敢にロングシュートを放ったが、藤ヶ谷のセーブに阻まれた。

 一進一退の攻防が続く中、松本は後半33分にMF阿部巧が遠藤に対する危険なスライディングタックルで一発退場。土壇場で数的不利に立たされた。しかし、数的優位のG大阪に対し、最後まで粘り強く対応。10人で2-2の引き分けに持ち込み、反町康治監督は「我々らしい戦い方はできたと思う。人生と同じでサッカーはいろいろある。10人になっても最後まで足を止めずに戦えたことは次につながる」と、アクシデントを乗り越えての勝ち点1に納得していた。


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