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遠藤、宇佐美らのゴールで4発快勝 G大阪は今夜にもJ1復帰が決定

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[11.3 J2第39節 G大阪4-0熊本 万博]

 J2第39節が3日、各地で行われ、2位ガンバ大阪はホームでロアッソ熊本と対戦し、4-0で快勝した。前半8分にFW遠藤保仁のゴールで先制すると、同11分にDF丹羽大輝、同41分にはFW宇佐美貴史が追加点。後半41分にもFW佐藤晃大がダメ押しの今季初ゴールを決め、3連勝を飾った。同日19時キックオフの神戸対京都で京都が引き分け以下に終わった場合、3試合を残してG大阪の2位以内が確定し、1年でのJ1復帰が決まる。

 G大阪は前節・徳島戦(5-1)から先発一人を変更。MF大森晃太郎がベンチ外となり、代わってMF二川孝広が5試合ぶりに先発した。それ以外は徳島戦と同じメンバー。宇佐美が1トップを務め、その背後で遠藤が自由に動いた。
 MF養父雄仁が出場停止の熊本は前節・長崎戦(1-0)から先発3人を変更。MF黒木晃平が2試合ぶり、MF堀米勇輝が7試合ぶりに先発したほか、FW北嶋秀朗も7月27日の山形戦(1-1)以来、13試合ぶりに先発し、先月17日に今季限りでの現役引退を表明後、初先発となった。
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 この試合に勝って、今夜19時キックオフの神戸対京都の試合で京都が引き分け以下に終われば1年でのJ1復帰が決まるG大阪。立ち上がりから試合の主導権を握ると、前半8分、宇佐美がボールキープから後方に戻し、二川の左クロスにフリーで飛び込んだ遠藤がヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

 遠藤の13試合ぶり今季5得点目で先制すると、直後の前半11分にも追加点。MF倉田秋の左CKに宇佐美が頭で合わせ、GKが弾いたボールを丹羽が右足で押し込んだ。丹羽は2戦連発。2-0とリードを広げ、その後も一方的に押し込んだ。

 前半16分、二川からパスを受けた遠藤のシュートはGKがセーブ。同22分には二川のくさびのパスを宇佐美がワンタッチでヒールで落とし、倉田が右足ミドルを狙ったが、GKの手をかすめて左ポストを叩いた。同27分、宇佐美が右サイドに展開し、二川がファーサイドへクロス。倉田のジャンピングボレーはゴール左に外れたが、多彩な攻撃で何度となくビッグチャンスをつくった。

 すると前半41分、DF加地亮が右サイドから中央に入れたボールを二川が横に流し、宇佐美が右足でシュート。DF筑城和人に当たってコースの変わったボールがゴールネットを揺らし、3-0と突き放した。宇佐美はこれで4戦連発。7月に復帰後、15戦16発となった。

 後半もG大阪が一方的にボールを支配するワンサイドゲームとなったが、3点リードの余裕からか無理してリスクを冒すこともなく、試合は静かに時間が経過。後半22分には二川を下げ、MF阿部浩之をピッチに送った。

 後半28分、倉田の右FKからDF西野貴治がヘディングシュート。GKが弾いて右ポストに跳ね返ったボールをMF今野泰幸が押し込んだが、オフサイドの判定だった。同31分、阿部の右クロスに合わせた宇佐美のヘディングシュートもゴール上へ。同38分には宇佐美に代わってFW佐藤晃大が入った。

 そして迎えた後半41分、今野の右後方からのクロスを佐藤がワントラップから右足でシュート。ダメ押しの4点目を奪った。昨年11月に右膝前十字靭帯損傷の手術を受け、全治8か月と診断されるなど長期離脱を強いられていた佐藤にとって、復帰2戦目でのうれしい今季初ゴール。4-0の完封勝利で3連勝を飾り、自力でのJ1復帰に王手をかけた。

(取材・文 西山紘平)

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