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チームをもっと引き締めたい様子の長谷部「今日出た課題は3つ」

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[3.22 国際親善試合 日本2-1カナダ ドーハ]

 前半9分の先制の場面は、MF長谷部誠(ボルフスブルク)のスルーパスが起点だった。

「3列目からの飛び出しは自分の特長。これからはもっとその良さも出していけるようにしたい」と胸を張る長谷部だったが、試合全体の自己評価は厳しいものだった。

 ランキングはあてにならないとはいえ、FIFAランキングは日本の26位に対し、カナダは68位。すでにW杯北中米カリブ海予選で敗退が決まっている相手に2-1と辛くも勝利をおさめ、「今日は4、5点は取っていないといけないゲームだった。2点では満足できない」と厳しい口調で言った。

「課題は3つ出た。セカンドボールを拾われていたこと。組み立てで簡単なミスがあったこと。フィジカルで負けている部分もあった」。そう言いながら別の課題が浮かんで来る様子で、「選手間の距離感も遠くて、うまいプレッシャーをかけることができなかった。セカンドボールへの意識ももっと高く持たないといけない。セカンドボールはほとんどポジショニングなんで」と、反省の弁が止まらない。

 そんな中でも好材料として考えられるのは、課題が出たことによる引き締め効果だ。「ヨルダン戦でも押し込まれる時間帯は来ると思うので、また緊張感を出していかないと」。5大会連続のW杯切符獲得へ。ヨルダン戦へ向けての3日間で、キャプテン長谷部はいかにチームを引き締めていくか。

(取材・文 矢内由美子)

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