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3戦連発4得点の岡崎をザックも称賛、「FWのあるべき姿」

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[3.22 国際親善試合 日本2-1カナダ ドーハ]

 国際Aマッチ3戦連発となる先制点を決めたFW岡崎慎司(シュツットガルト)だが、自分自身のゴールの喜びよりも、チームとしての試合内容が気になったようだ。「何となく試合に入ったというか、一番よくない形で試合に入ってしまった。1点取ってうまくいくかなと思ったけど、ズルズルと時間が経っていった。勝ったことがよかっただけで、90分を通して相手にいい形をつくられた」と、反省の言葉が続いた。

「気持ちの部分で何となく入ってしまった。これがカナダ戦でよかった。こういう試合をして、ピリッとW杯予選にいけるのはいいことだと思う。いい反省材料にして、これをヨルダン戦でやっちゃいけない」。そう戒める岡崎だが、自身のゴールという結果には手応えもつかんだ。

 前半9分、MF長谷部誠のスルーパスにFW香川真司が反応。前に飛び出したGKが一歩早くカットしたが、こぼれ球を拾った岡崎がDFをかわし、PA手前から左足のループシュートでゴールネットを揺らした。ファーストタッチはミスだったという岡崎だが、落ち着いてフィニッシュまでつなげ、これで代表戦では3戦連発4得点目。「テンポが遅れて、入らないかなと思ったけど、ああいうのが代表では入るから、思い切ってできる」と、思わず苦笑いを浮かべた。

 国際Aマッチ通算32得点となった点取り屋にアルベルト・ザッケローニ監督も「チームメイトがボールを持ったときに、岡崎が何をするかというと、まずゴールに向かう。これはFWの選手としてあるべき姿だと思う。岡崎だけでなく、他のFWの選手にもそういう動きが出てくればいいと思うし、そういうことを要求している」と、称賛の言葉を惜しまなかった。勝てばW杯出場が決まる26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦。岡崎にとって2大会連続となるW杯出場決定弾の期待がさらに高まる。

(取材・文 西山紘平)

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