beacon

[クラブW杯]公式戦3戦連発のトーレス「僕のゴールでチェルシーの歴史に初優勝を刻みたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.13 クラブW杯準決勝 モンテレイ1-3チェルシー 横浜]

 好調ぶりをそのまま日本に持ち込んだ。12年ユーロ得点王、チェルシーのエースストライカーが魅せたのは後半開始直後の1分。左サイドをエデン・アザールが突破すると、折り返しを受けたFWフェルナンド・トーレスがゴール至近距離からシュート。DFに当たってコースが変わり、GKの頭の上を越えてネットを揺らした。

「個人的にはここ数試合ゴールを挙げていて調子を保っている」。貴公子は自信に溢れていた。

 5日の欧州CLノアシェラン戦、8日のプレミアリーグ・サンダーランド戦に続く公式戦3戦連続ゴールだ。エースが決めればチームは乗る。トーレスのゴールで2-0とリードを広げたチェルシーは、慌てふためいたモンテレイを尻目に後半3分にはオウン・ゴールを誘い、勝敗を一気に決めた。

「チームとして一つにまとまって、攻撃も守備も堅剛なチームになった。今季のチェルシーは選手構成の質が高いし、性格的にも気質のしっかりした選手が入っている。監督が交代し、DFは硬く、攻撃の際には決断力を持って攻めることのできるチームになっている」

 日本での人気は絶大だ。「試合前、メガホンで名前を呼んでくれたファン、ホテルに来て出口で待っていたファンもいる。ゴール後は僕の名前を連呼してくれた。初めての来日で、日曜日にぜひ勝って、イギリスからはるばる来てくれたファンとともに、日本のファンとも喜びを分かち合いたい。日曜日もぜひゴールを挙げ、自分のゴールでチームを勝利に導きたい」と、日本のファンへの感謝も忘れない。

 決勝の相手は3度目の世界制覇を狙うコリンチャンス。

「南米の選手にとってこの大会が子どものころからの夢であることを僕は知っている。もちろん我々にとっても大事なタイトルだ。コリンチャンスはDFもよく、攻撃にも長けている。優勝の自信?難しい試合になると思うが、全力を尽くす。チェルシーにとっては優勝すれば初めてのこと。歴史に刻めるよう全力を尽くす」

 かつてのエース、ドログバが去り、欧州CLではグループリーグで敗退してしまった。監督交代もあった。だからこそ、背番号9は力強く全力宣言をする。それはチェルシーで輝きたい自分へのメッセージでもある。

(取材・文 矢内由美子)

▼関連リンク
クラブワールドカップ2012特集

TOP