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「勝ちきれなかった」大宮、16位から浮上ならず

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[7.14 J1第11節 川崎F 0-0 大宮 等々力]

 16位からの再スタート。リーグ戦の再開初戦を勝利で飾りたかった大宮アルディージャは勝ち点3を獲得するチャンスが十分にありながらも活かすことができず、0-0で引き分けた。先発3人を入れ替えたこの試合では本来のFWではなく中盤右サイドで起用された市川雅彦が機能。ダイレクトでの捌きなど絶妙な球出しからSB杉山新のオーバーラップを引き出した。タイミング良く飛び出し、フリーで縦をえぐる場面の多かった杉山は再三決定的なラストパスを送り、ゴールを予感させた。

 だが、前半32分に右サイドを抜け出した杉山のラストパスに決定的な形で飛び込んだMF青木拓矢のシュートは川崎FのGK相澤貴志が顔面ブロック。さらに後半17分に相手守備陣の連係ミスからゴール目前でこぼれ球を拾ったMF橋本早十がフリーでシュートを放とうとしたが、痛恨のキックミスで決めきることができなかった。

 スコアレスドローで暫定5位の川崎フロンターレから勝ち点1をもぎ取った大宮。ホームで引き分けに終わった相手に比べるとまだ前向きな結果かもしれないが、勝ち点2を落としたことはやはり大きい。青木は「あれを決めていれば勝てたし、最後のところを改善しないと勝てない」と猛省。DF深谷友基は「(川崎Fが)普通ならなんでもないシュートを外したりウチにも運があった。これから、90分間集中する試合を毎試合続けないといけない」。アウェーで強豪から勝ち点1獲得した大宮だったが、巻き返しを目指すチームから満足感はまるで感じられなかった。
 
<写真>川崎Fゴール前での競り合い
(取材・文 吉田太郎)

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