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大宮は今季初3連勝に失敗。負傷者&退場者のアクシデントに泣く

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[11.14 J1第30節 名古屋2-1大宮 瑞穂陸]

 大宮アルディージャは怪我人&退場者を出して自滅。1-2で敗れ、今季初の3連勝に失敗した。勝てば過去5シーズンで残留ラインとなっている勝ち点38にあと1、引き分けでも同3に迫れたが、反対に勝ち点を32に伸ばしたとした15位F東京に2差に迫られた。

 立ち上がりはまずまずだった。開始5分でセットプレーからMFブルザノビッチに押し込まれて先制を許したが、同32分、10試合ぶりに先発したFW石原直樹が、チーム最多となるリーグ戦8得点目を決めて同点に追いついた。

 この日は台風で延期された湘南戦(平塚)を10日に行い中3日だったうえ、MF金久保順を出場停止で欠いた。しかし、ラファエルと石原の2トップ、MFに回った李天秀の3人がまずまずの攻撃を構築し、シュート数ではほぼ互角に渡り合っていた。

 しかし、同点弾の直後にアクシデントが起きた。守備の際にMF金澤慎が足を痛めてプレー続行不可能に。同36分、急きょMF青木拓矢がピッチに立った。そんな中、同42分に再びセットプレーからDF増川隆洋にヘディングシュートを決められ、勝ち越しを許した。

 そこに“泣きっ面に蜂”のような事態が起きる。前半44分、MF李浩がMFマギヌンを激しいスライディングで倒してしまい、この日2枚目の警告で退場となった。同数でも強敵な名古屋を相手に、1人少ない状態と追い込まれた。後半、大宮は持ち味の運動量で守り、そこからのカウンターを狙ったが、相手の堅守を崩すことはできなかった。

 3連勝を逃し、勝ち点は34のままとなった。京都と湘南のJ2降格が決まり、当然だが、降格はあと1チームとなった。この日勝利して勝ち点を32に伸ばしたF東京、同29の神戸(14日・新潟戦、午後7時30分キックオフ、32に伸ばす可能性もある)が迫ってきており、大宮は残留に向けて正念場が続く。

 残り4試合の相手は京都、神戸、新潟、横浜FM。残留争いの直接対決やACLを狙う相手との一戦と難しい相手が残っているが、“落ちない大宮”の真価を発揮するしかない。

(文 近藤安弘)

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