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残留決定の大宮、来年は上位で「ドキドキ」を

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[11.28 J1第33節 大宮 1-1 柏 NACK]

 大宮アルディージャが自らの手で眼下の敵・柏レイソルに引導を渡した。

 勝ち点差4で迎えたJ2降格圏内16位・柏戦は引き分け以上でJ1残留の決まる大一番。だが、引き分けでもJ2降格の決まる柏に序盤から主導権を握られた。だが後半29分、「ホームだったしここで残留を決めたかった」と振り返るMF橋本早十がFWラファエルの絶妙なポストプレーから先制ゴール。「本当は、子供が生まれた藤田のためにゆりかご(ダンス)をやろうと言っていたけど、興奮して(頭の中が真っ白になって)忘れちゃいました。(藤田には)あとで謝ります」と振り返った興奮の一撃。これでチームはJ1残留へ向けて大きく近づいた。
 直後に失点したが、システム変更し中盤の枚数を増やした大宮はGK江角浩司の好守に加えて、DF陣の粘り強い守備もあり相手に勝ち越し点を与えなかった。

 “今年も”J1残留は果たした。ただ、今年も残留争いに巻き込まれてしまった。首位の鹿島やG大阪、浦和に勝つなど好内容の試合をしながらも続けることができなかった。反省点は多い。
 MF藤本主税は残留決定に「(感想は)ホッとした。でも今年も(残留争いを)繰り返してしまった。来年こそはサポーターをハラハラさせるのではなく、上(位争い)でドキドキさせてあげたい」。橋本も「毎年のように苦い思いをさせないで、順位を上げて(サポーターの)皆さんに楽しんでもらえるように頑張る」と誓っていた。

(文 吉田太郎)

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