beacon

W杯へアピール弾、仙台・梁が芸術FK

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.15 J1第12節 仙台1-1浦和 宮城ス]

 ベガルタ仙台はMF梁勇基のひと蹴りで勝ち点1を手にした。前半28分、MF柏木陽介の左CKから最後はFWエジミウソンに押し込まれ、浦和レッズに先制点を許したが、同35分、ゴール正面やや右の位置で獲得したFKを梁が直接沈め、1-1の同点に追い付いた。

 その後も梁の正確な右足から逆転を目指す仙台は前半38分、梁の右CKにMF千葉直樹が頭で合わせるが、GKが好セーブ。後半5分には梁が自らミドルシュートでゴールを狙ったが、惜しくもポストに弾かれた。結局、勝ち越しゴールは奪えず、公式戦8試合白星なし(4分4敗)となったが、梁にとってはW杯に弾みを付ける一撃だった。

 FIFAが13日に公表した北朝鮮のW杯予備登録メンバー23人に梁の名前はなかったが、手倉森誠監督は「クラブには正式に代表に合流させるという文書が来ている」と説明。「もしかしたら24番目のメンバーかもしれないが、何が起こるか分からないし、アピールできればメンバーの入れ替えもあるだろうということ」と話し、予定通り北朝鮮代表の欧州合宿から南アフリカW杯まで帯同させることを明言した。

 「ベガルタに来たのもいろいろなチームから声がかからなくて、年が明けてからテスト生としてやってきて、契約にこぎつけて、そのあとにJ2暮らしが長かった中でレギュラーをつかんで、キャプテンにまで成長して、努力してここまではい上がってきた選手。すんなりW杯といかないところが彼らしいなと思っている。可能性が少ない中でも代表のキャンプで一緒にトレーニングを積んで、何か起こればいいという期待で送り出したいと思う」と話していた。

(文 西山紘平)

TOP