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14試合勝利なしの仙台、データ上は「降格確率100%」に……

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[8.17 J1第19節 浦和1-1仙台 埼玉]

 ベガルタ仙台がいよいよ崖っ縁に立たされた。後半24分、FWフェルナンジーニョの突破からMF阿部勇樹のオウンゴールを誘い、先制点を奪ったが、同38分に今度はDF田村直也のオウンゴールで追い付かれる。1-1のドローで14試合連続白星なし(5分9敗)。過去のJ1で14試合以上、勝利から遠ざかったチームは6チームあるが、そのいずれもJ2に降格している。

 データ上は「降格確率100%」。前節、14試合勝利なしとなった京都に続き、仙台もJ2降格が現実味を帯びてきた結果となってしまった。それでもDF渡辺広大は「それは過去なので。いくらデータがあったとしても、俺は知らないし、携わっていたわけでもない。周りはそう言うけど、やっているオレらがナーバスになってもよくない。残り試合、全部勝ち切る気持ちでやる」と力説した。

 浦和に押されながらも鋭いカウンターから何度もチャンスをつくった。決め切れていれば、十分に勝てた試合だった。今後は大宮、湘南という残留争いのライバルとの直接対決が続く。MF梁勇基は「両チームが勝ちたい試合であるのは間違いない。チャンスを確実に決めた方が勝つ。いかにゴール前で落ち着いてできるかだと思う」と言った。残留を懸けたサバイバル。データは覆すためにあることを仙台が証明してみせる。

(取材・文 西山紘平)

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