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クロスが芸術ループに、左SB村上の2発で大宮が5戦負けなし

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[8.18 J1第19節 広島1-2大宮 広島ビ]

 大宮アルディージャが広島に2-1で逆転勝ちし、5試合連続負けなし(3勝2分)で順位も12位にまで上げた。

 開始早々の前半3分に先制点を許し、4試合ぶりとなる失点を喫したが、気落ちすることなく反撃に打って出る。前半37分、MF藤本主税の左クロスに走り込んだDF村上和弘が右足ボレーを叩き込み、1-1。さらに同45分、左サイドを駆け上がった村上が角度のない位置から右足アウトサイドでゴール前に折り返すと、これがGKの頭上を越え、そのままゴールへ。試合後「あれを狙っていたら相当すごい」と苦笑いしたクロスが芸術的なループシュートとなった。

 「早いタイミングでクロスを入れようという意識の結果。以前、うちも相手のクロスボールがそのまま失点になってしまったこともあったので、今日はラッキーだったのかなと。たまにはいいこともあるということですね」。左SBの“鮮やかな”2発で一気に逆転した。

 後半の広島の反撃もGK北野貴之を中心にした守備陣が粘り強く耐え、2-1で逃げ切り勝ち。2戦連続先発となったFW李天秀もゴールこそなかったが、惜しいシーンを演出するなど確実にチームにフィットしてきている。攻守がかみ合い、5戦負けなしと勢いに乗る大宮。J1後半戦の“台風の目”となってもおかしくない。

(文 西山紘平)

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