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大宮は開始から16分で2失点……。“浦和キラー”のラファエル弾も実らず

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[10.2 J1第25節 大宮1-2浦和 埼玉]
 大宮アルディージャはさいたまダービーに2連勝中だったが、守備が破綻し前半開始からの16分間で2失点。前半終了間際にエースFWラファエルが個人技でダービー3戦連発の4得点目と“浦和キラー”ぶりを発揮したが、1-2で敗れた。今季2度目の連勝に失敗して勝ち点は27のままで、順位も14位と上げられなかった。
 「早い時間に失点して、もう1点失うことになった。原因はサイドでのマーキングがはっきりしてなくて、サヌと平川にオーバーラップをゆるしてしまったこと。前半に修正できず、結果的に細貝、柏木のところになかなかプレッシャーがかからなかった」
 鈴木淳監督が指摘したように、浦和のサイド攻撃に苦しんだ。この日は左SBの鈴木規郎が出場停止で不在で、最近は右SBを務めていた村上和弘が左SBに回り、右にはDF渡部大輔が5試合ぶりに先発した。連携不足もあったのか差し込まれ、ボランチの金澤慎と青木拓矢もサイドの守備に追われた。これで中央が開いて、前半4分には高崎寛之にヘッド弾を決められ、同16分には柏木陽介に中央からループ弾を決められた。
 渡部は「立ち上がり集中していたけど、やられてしまったのがすべて。相手に気合が入っているのはわかっていたし、こちらもそうだったが。1点目のクロスへの対応が悪かった」と悔やんだ。ラファエルは「ゴールは嬉しいが、それよりも勝ちたかった。ゴールを決めて、勝てればよかった」と嘆いた。
 浦和とは最近2試合、3-0、1-0と相性が良かっただけに悔やまれる結果となった。勝てば勝ち点が30となって13位に浮上し、降格圏内の16位(3日試合のF東京か神戸)と最低でも勝ち点6差をつけることができたが、失敗した。鈴木監督は「全体を通して主導権はほとんど握れずに過ぎた。チャンスもさほど多くはなく残念なゲーム。また、次に向けてトレーニングしていきたい」と反省を口にしたが、この一戦を肥やしにして残留につなげる。
<写真>大宮FWラファエル(10番)
(取材・文 近藤安弘)

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