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鳥取のJ初陣は黒星、徳島の柿谷が決勝ゴール

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[3.6 J2第1節 徳島1-0鳥取 鳴門大塚]

 今季J昇格を果たし、一桁順位をめざすガイナーレ鳥取徳島ヴォルティスに0-1で敗れた。昨年の天皇杯初戦で1-2と惜敗した相手を最小失点に食い止めたが、J初陣を白星で飾ることはできなかった。

 立ち上がりからチャンスをつくった。前半26分にはMFキム・ソンミンのパスを受けたDF水本勝成がミドルシュート。しかし、GKオ・スンフンに止められた。同30分にはFKからのこぼれ球を拾ったMF美尾敦がシュートを狙ったが、またしてもGKに弾かれた。そのまま、ゴールネットを揺らすことはできず、後半12分、徳島のMF柿谷曜一朗のシュートに泣いて黒星を喫した。

 敗戦を喫したが、シュート数では徳島の11本に対して、13本と互角の戦いをみせた。Jでの戦いは始まったばかり。鳥取にとって、クラブ史に新たなページを刻む長いシーズンが幕を開けた。

 一方、徳島を勝利に導いたのは、この日キャプテンマークを巻いたMF柿谷曜一郎だ。「頼りない僕ですけど、頼りになるなと思ってもらえるような仕事がしたかった」と話した通りの一発で試合を決めた。後半12分、FW杉本恵太のパスを受けると見事な切り返しから、右足でゴール右隅へシュートを沈めた。

 就任4年目のシーズンを迎えた美濃部直彦監督は試合後のテレビインタビューで「絶対に勝たなきゃいけない試合で勝つことができて良かった」と笑顔をみせた。昨季はJ2で8位だった徳島だが、今季は初めて公式にJ1昇格を目標に掲げている。そんな中で1得点というのは物足りなさも残るが、勝ち点3を手に入れて、まずは及第点といえるスタートを切った。

(文 片岡涼)

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