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大宮対清水は互いに決め手欠きスコアレスドロー

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[3.8 J1第1節 大宮0-0清水 NACK]

 J1第1節は8日、各地で残り2試合を行い、大宮アルディージャはホームで清水エスパルスと対戦。互いにチャンスはつくったが、決め手を欠き、0-0の引き分けに終わった。

 大宮は4-4-2のシステムで、GK江角浩司、4バックは右から塚本泰史、冨田大介、マト、波戸康広と並んだ。中盤は金澤慎とルーキーの新井涼平がダブルボランチを組み、右に藤本主税、左に橋本早十。藤田祥史と市川雅彦が2トップを組んだ。
 清水も4-4-2。GK西部洋平、4バックは右から市川大祐、青山直晃、岩下敬輔、児玉新。中盤はダブルボランチが伊東輝悦と山本真希で、右に兵働昭弘、左に枝村匠馬が入り、2トップはヨンセンと岡崎慎司だった。

 立ち上がりはアウェーの清水がペースを握った。中盤でよくボールがつながり、ヨンセン、岡崎の2トップも体を張ったポストプレーで起点となり、試合の主導権を握った。前半4分には市川のアーリークロスからヨンセンがヘディング。同15分には岡崎が強烈なミドルシュートでゴールを襲った。
 劣勢を強いられた大宮だが、191cmと長身のマトがハイボールをことごとくはね返し、我慢強く耐えた。なかなかいい形でFWにボールが入らずにいたが、藤田が鋭い動き出しでDFラインの背後を取り、そこに藤本ら中盤から正確なフィードが入ることで徐々にチャンスをつくっていく。
 前半31分には藤田が強引な突破からシュートを放ち、クロスバーを直撃。同38分、藤本の右クロスに合わせた市川のシュートはGKの好守に阻まれると、こぼれ球を拾った新井のシュートもポストをかすめ、わずかにゴール左にそれた。
 清水も前半35分に枝村、ロスタイムに岡崎がビッグチャンスを迎えたが、決め切れない。どちらが点を取っていてもおかしくなかったが、互いに決定力を欠き、前半は0-0で折り返した。

 大宮は後半4分に新井をDF片岡洋介、同12分に市川をFW渡部大輔に交代。こう着状態を破るべく、積極的に動いた。
 しかし、両チームともにゴール前で決め手を欠き、前半のようなチャンスを迎えることなく、0-0のまま試合は推移する。
 徐々に圧力を強めたのは清水。後半26分、枝村が強烈なミドルシュートを放つと、同30分にもヨンセンがミドルを狙った。同32分には児玉の左クロスからヨンセンがヘディングシュート。同35分にも岡崎が枝村とのワンツーからシュートと、フィニッシュで終わる形が増えたが、なかなかゴールを割れなかった。
 大宮も後半43分に藤田を下げてFWラフリッチを投入するなど最後までゴールを狙ったが、試合は0-0のままスコアレスドローに終わった。

<写真>激しく競り合う大宮DFマト(手前)と清水FWヨンセン
(取材・文 西山紘平)

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