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鉄壁の"赤い壁"、浦和が4戦連続1-0で首位浮上

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[4.25 J1第7節 千葉0-1浦和 フクアリ]

 J1第7節は25日、各地で6試合を行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉浦和レッズが対戦。浦和は後半13分、FWエジミウソンが先制ゴールを決めると、この1点を守り切り、1-0で競り勝った。これでリーグ4連勝。フォルカー・フィンケ新監督を迎えた新生レッズがとうとう首位に立った。

 千葉は4-3-3のシステムで、GK岡本昌弘、4バックは右から和田拓三、坂本將貴、ボスナー、青木良太と並んだ。中盤は下村東美がアンカーに入り、その前に工藤浩平とアレックス。前線は右から谷澤達也、巻誠一郎、深井正樹の3トップだった。
 浦和は4-2-3-1で、GK都築龍太、4バックは右から山田暢久、坪井慶介、田中マルクス闘莉王、細貝萌。中盤は鈴木啓太と阿部勇樹のダブルボランチで、右にポンテ、トップ下に山田直輝、左に原口元気が入り、エジミウソンが1トップを務めた。

 巻をターゲットにする千葉は前半2分、和田のアーリークロスから巻がヘディングシュート。リスクを冒さず、スピードのある3トップを生かした速い攻撃でチャンスを伺った。守備ではリトリートして、コンパクトなゾーンディフェンスで浦和にチャンスを与えない。

 浦和は徐々にボール支配率を高め、パスはつながり出すが、アタッキングサードに入ってからの崩しの形が見えず、チャンスをつくれなかった。前半10分、ポンテの左CKをエジミウソンが頭で折り返し、細貝がボレーシュート。同18分にもCKからチャンスがあったが、流れの中ではなかなかシュートを打てなかった。

 千葉は自陣に引き込んでから激しいプレスをかけ、ボールを奪うと速攻に転じた。ただ、浦和も攻撃から守備への切り替えが速く、前半42分には素早いリスタートから工藤が抜け出したが、闘莉王がスライディングタックルでカット。互いに決定機のないまま前半を0-0で折り返した。

 後半に入ってもこう着状態が続いたが、後半13分、山田直が左サイドの深い位置からファーサイドにクロスを上げると、エジミウソンが頭で押し込み、浦和がついに先制する。千葉からすれば、それまではほぼ完璧な守備を見せていただけに、悔やまれる1失点となった。

 浦和は後半25分、原口の素早いスローインからポンテが独走。PA内に進入すると、狙い澄まして右足で狙ったが、ゴールの枠を外してしまう。

 反撃に出たい千葉だが、浦和に押し込まれる時間が増え、攻撃の形をつくれない。後半26分、深井に代えてFW新居辰基を投入。同34分には谷澤を下げ、MFミシェウを入れて流れを変えようとするが、1点のリードを守ろうとする浦和守備陣を崩せない。

 結局、試合は1-0のまま終了。リーグ4連勝の浦和はナビスコ杯を含めると、公式戦5試合連続の1-0勝利。鉄壁の守備陣が1点のリードを守り抜き、赤い悪魔が首位に躍り出た。

<写真>徳手を喜ぶ浦和FWエジミウソンとFW原口(24番)
(取材・文 西山紘平)

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