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巻が節目の50ゴール、「僕らしい形だった」

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[5.9 J1第11節 千葉2-1広島 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉が今季公式戦ホーム7試合目で待望の初勝利を飾った。FW深井正樹、FW巻誠一郎の“駒大2トップ”がアベックゴール。巻は「長い間、サポーターを待たせていたし、もどかしい試合が多かった。初勝利できてよかったけど、遅くて申し訳ない気持ちでいっぱい」と安堵のため息をついた。

 試合後はサポーターに向かってでんぐり返し。昨年12月6日のF東京戦(4-2)以来、154日ぶりとなる勝利の儀式に「久々だったんで、みんなタイミングがバラバラだった」(巻)と苦笑いだった。

 0-1の前半39分、MF下村東美のフィードを左足ダイレクトボレーで叩いた深井のゴールが追撃弾になった。その前に2度決定機を逃していた深井は「ヨネ(米倉恒貴)がアップしているのは分かった。ベンチが動きそうだな、代えるなら俺だろうなって」と明かす。

 「前半40分ぐらいになっていたし、自分に残された時間は5分ぐらいだなと思っていた」。まさに“ラストチャンス”を生かした同点ゴール。これで広島が気落ちしたのを見逃さず、その5分後にはMF中後雅喜の左CKを巻が頭で合わせて勝ち越した。

 巻にとっては187試合目で区切りのリーグ戦50得点目だった。「少ないと思う。一番ゴールを決めなきゃいけないポジションだし、僕自身、物足りない」と淡々と話したが、巻らしいヘディングでのゴールが節目の一発。50ゴールのうち頭でのゴールは23点目になり、右足の23に並んだ(内訳は頭23、右足23、左足3、その他1)。「僕らしい形だった。50点がないと、100点はない。ひとつの通過点として、決めれてよかった」と素直に喜んでいた。

<写真>リーグ戦50得点目を決めた千葉FW巻
(取材・文 西山紘平)

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