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千葉vs広島 試合後の選手コメント

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[5.9 J1第11節 千葉2-1広島 フクアリ]

 J1第11節は9日、5試合を行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉サンフレッチェ広島が対戦。千葉は前半11分に先制されたが、同39分にFW深井正樹、同44分にFW巻誠一郎がゴールを決め、2-1で逆転勝利。5試合ぶりの勝ち点3を手にし、今季ホーム初勝利を飾った。

<千葉>
●FW巻誠一郎
―ホーム初勝利だが?
「長い間、サポーターを待たせていたし、もどかしい試合が多かった。初勝利できてよかったけど、遅くて申し訳ない気持ちでいっぱい」
―試合後、サポーターに向かってでんぐり返しをした気持ちは?
「久々の感触だった。久々だったんで、みんなタイミングがバラバラだった(苦笑)」
―終盤は守備に走っていたが?
「あれぐらいは必要最低限。僕としては普通だった。チームが苦しいときは助け合いながらプレーしないといけない。連戦で疲れはあったけど、ホームで勝ち星がなかったし、背中を押される気持ちでずっとプレーしていた。あれだけのエネルギーをもらえたことに感謝している。ただ、内容はすごくいいわけじゃない。泥臭く勝ち点3を拾ったという感じ」
―広島のパスサッカーに対してプレスがはまりやすかった?
「守備のブロックをつくる部分と、前からプレッシャーをかける部分があった。積極的な守備と我慢する守備を試合の中で自分たちでコントロールしながらやれれば、もっと自分たちの時間も増えると思う」
―広島のサッカーはオシム流とも言われるが、印象は?
「イリアン(かつて千葉でプレーしていたDFストヤノフ)もいたし、プレーの質というか、リスクを冒して攻めるところは近いものがあった。小気味いいパス回しとか、失点シーンとかはまさにそんな感じ。そういうサッカーを根気良く90分間続けるというのはすごいと思う」
―リーグ50点目になったが?
「少ないと思う。一番ゴールを決めなきゃいけないポジションだし、僕自身、物足りない」
―得意のヘディングでのゴールだったが?
「僕らしい形だった。50点がないと、100点はない。ひとつの通過点として、決めれてよかった」

●FW深井正樹
「中位とはそんなに離れていない。ひとつひとつ勝っていくことが大事。前向きに捉えてやっていきたい」
―点を取る前に決定機でシュートを打ち切れない場面が2度続いたが?
「ちょっとボールが足に付かなかった。前半は体が重いなと思っていた。相手がボールをつないできて、守備にかかる時間が多かった」
―ベンチでアップを始めた選手がいたが?
「ヨネ(米倉恒貴)がアップしているのは分かった。2回目を外したぐらいで、ベンチが動きそうだな、代えるなら俺だろうなって思った。前半40分ぐらいになっていたし、自分に残された時間は5分ぐらいだなって。2つの場面は自分でも課題。チームにも迷惑をかけたし、ゴールを決めたいと思っていた」

●MF中後雅喜
「相手のプレッシャーもそんなになかったし、もうちょっとつなぎたかった。ただ、巻さんが前にいて、ヘディングが強いので、チームとしてそこを起点にというのはあった。相手の11番(佐藤寿人)にDFラインが引っ張られて下がって、そこを10番(柏木陽介)と15番(高萩洋次郎)に突かれる場面もあったので、そこは修正したい。監督はハードワークを求めているし、ボールに対して前に立つだけじゃなくて、ボールを奪うプレーを求めている。それをより多くできるようにしたい」

●MF下村東美
「(佐藤)寿人が飛び出してくるので、センターバック2枚が横並びにならずに、しっかり付いていこうと話していた。相手の2シャドーが自由に動くので、僕と中後でほぼマンマーク気味に付いていった。そこで仕事をさせなかったと思う。相手はパスを回せるチームだし、耐える時間はあると思っていた。そこをしのげたのがよかった」

<広島>
●FW佐藤寿人
―シュートを相手がハンドしたように見えた場面が2回あったが?
「ペナルティーエリア内でDFが手を出す必要はない。CLでドログバがあれだけ怒った理由も分からなくない。Jリーグでは特にシュートに対する手の出し方が問題で、開幕前にレフリーから説明を受けているのに、それがまったく生かされていない。GKがもうひとりいたような感じだった。それ以外でもジェフのハンドを見逃していた。副審は角度によって見にくいし、主審がしっかり見える位置にいないと。それで見えないっていうなら、ポジショニングが悪いということ。ジャッジは千葉寄りだったと思う。ただ、チームとして2、3点取れるチャンスもあったし、ジャッジだけでなく、自分たちにも原因はある。ただ、G大阪戦でも納得いかない判定があったし、審判にはビデオを見て反省してもらいたい」

●MF高萩洋次郎
―得点シーンは?
「(柏木)陽介のところにボールが出れば、こっちに来るなと思った。いいボールが来た」
―今季4点目だが?
「点は取れているけど、そんな調子がいいとは思っていない。たまたまいいボールが来て、自分が決めるだけのボールを出してくれている。ありがたいです」
―1点取ってからは?
「崩せている場面もあったし、最後、決めるだけの場面もあった。そこを決めないと、結果には結び付かない」
―公式戦9試合ぶりの負けになったが?
「負けは全部痛いので、とりあえず痛い。でもやっているサッカー、内容は悪くない。最後のところで決め切れるようにしたい。守備は悪くないし、前線が頑張って、守備を助けられるようにしたい」

●DFストヤノフ
「ずっと広島の方が試合を支配していたが、残念ながら最終的に点が取れなかった。後半だけでなく、前半も千葉は引いてきた。前半、柏木にいいチャンスがあって、そこを決めてくれれば、試合は決まっていた。でもサッカーはそういうもの。相手にずっと引かれていたらサッカーはしにくい。試合内容は絶対広島の方がよかった」

●DF槙野智章
「ここ何試合か、いい守備ができていて、1失点して精神的にグラッと来た。声を出して、締めれればよかった。連戦の中でも自分たちのサッカーができたし、欲を言えば、もうちょっと点を取って勝てればよかった。相手が引いてきても崩せるチームにならないといけないし、もうひと工夫が欲しかった」

(取材・文 西山紘平)

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