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広島・佐藤決勝弾。大分リーグ10連敗

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[5/23 J1第13節 大分0-1広島 九石ド]

 J1は23日、第13節の試合が各地で行われた。九石ドームではリーグ9連敗中の大分トリニータが7位サンフレッチェ広島を迎え、0-1で敗れた。大分はリーグ10連敗。

 大分はドローとした20日のナビスコ杯浦和戦と同じ4-2-3-1。トップの高橋大輔の下に右から清武弘嗣、トップ下に家長昭博、左に金崎夢生の若い3人を並べ、浦和戦からはGKを下川誠吾から西川周作に代えた。
 対する広島は3-2-4-1。ワントップに佐藤寿人、ツーシャドーに柏木陽介、高萩洋次郎。3バック左には日本代表初招集となった槙野智章が、中央には6月にW杯欧州予選を戦うブルガリア代表に選出されたストヤノフが入っている。

 前半はアウェーの広島がペースを握る展開。大分はカウンターから何度か攻めの形を作ったが、決定機をつくるにはいたらず。そして前半ロスタイム、広島が先制に成功する。得意の早いパス回しから最後は右のMF中島浩司からの折り返しを、飛び出したFW佐藤が決めて1-0で折り返す。

 後半も立ち上がりから運動量豊富に動く広島のペース。大分は前戦からのプレスがゆるく、ラインが下がってしまい効果的なカウンターができない。そんななか、後半10分には右クロスに反応した清武がワントラップからオーバーヘッド。同13分にはお返しとばかりに、セットプレーで上がっていた広島DF槙野もオーバーヘッドを放つが、これは力なくGKがキャッチ。

 追加点を狙う広島は同18分、佐藤の折り返しに中央で高萩がシュートを放つ。追う大分は右サイド、代わって入った小手川宏基の展開から家長がつなぎ、梅田高志のクロスのこぼれ球を中央で小手川がシュートを放つがGK正面。広島はこのカウンターから一気に大分ゴール前に迫り、高萩が至近距離からシュートを放つもGK西川が好セーブを見せる。
 同29分にはDF裏に抜け出した途中出場のFW平繁龍一が西川との1対1からシュートを放つが、これも西川がクリア。同39分には柏木が枠を捉えたミドルシュートを放つが、これもGK西川がクリアと、追加点を許さないセービングを連発。

 守護神の好守に応えたい大分攻撃陣は同40分、上本大海の右クロスに藤田義明が中央でヘディングシュート。この日最大のビッグチャンスとなったが、今度は広島のGK中林洋次が好反応を見せ、ワンタッチしたボールはクロスバーをたたき、ゴールにならない。

 結局、パス、シュートともに精度を欠いた大分に対し、得意の形でゴールを決めた広島が1-0で勝利。大分はナビスコ杯浦和戦のドローで公式戦10試合ぶりの勝ち点を得ていたが、リーグでは10連敗となった。

<写真>ゴールを喜ぶ(左から)佐藤、中島、槙野

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