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石川が止まってもチームは強い、F東京が公式戦8連勝

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[7.18 J1第18節 大宮0-3F東京 NACK]

 J1第18節は18日、各地で6試合を行い、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャFC東京が対戦。F東京は前半ロスタイム、FW平山相太が先制ゴールを決めると、後半26分にDF今野泰幸の追加点でリードを広げ、後半ロスタイムに再び平山がゴールを決め、3-0で快勝した。

 大宮は4-4-2のシステムを採用。左MFには内田智也が入り、新加入のFWドゥドゥは2トップの一角として先発デビューを飾った。
 公式戦7連勝中のF東京も4-4-2で、不動のメンバーが並んだ。公式戦6戦連発中のMF石川直宏は右サイドに入った。
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 立ち上がりは大宮が積極的にプレッシャーをかけ、F東京のミスを誘い、チャンスを伺った。前半4分にはインターセプトからのショートカウンターでFW石原直樹が飛び出すが、F東京守備陣も体を張って防いだ。

 F東京は徐々に落ち着きを取り戻し、中盤を支配して試合を優勢に運ぶ。前半6分、DFブルーノ・クアドロスがパスカットから石川に預けると、石川は迷わず前を向いて左足でミドルシュート。これはGK江角浩司の好セーブに阻まれたが、積極的なシュートに好調ぶりが表れていた。

 F東京はその後もパスを細かく回しながら大宮を押し込んだが、大宮のディフェンスも粘り強く、決定的な形をつくれない。なかなかフィニッシュまで持ち込めず、ボール支配率の割にはチャンスの回数は少なかった。

 大宮も新加入のドゥドゥが周囲と息が合わず、攻撃がかみ合わない。持ち過ぎてボールを奪われる場面も目立った。結局、ドゥドゥは前半ロスタイムに途中交代。代わって同じく新加入のMFソ・ドンヨクがピッチに入った。

 そのまま前半終了かと思われた直後、F東京が一瞬の隙を突いて先制する。FWカボレの落としたボールをMF羽生直剛がつなぎ、最後は平山が右足でシュート。ニアサイドを破る一撃で、前半を1-0とリードして折り返した。

 後半最初のチャンスをつくったのは大宮。後半5分、DF波戸康広がインターセプトから左サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスを上げると、DFのクリアボールをソが強烈な右足ボレーでゴールを襲ったが、GK権田修一がなんとかはじいた。

 F東京は後半15分、運動量の落ち始めた羽生に代えてMF田邉草民を投入。同17分には平山のパスを受けたカボレが右足で狙ったが、GKに弾かれた。同21分にも石川の右CKにブルーノ・クアドロスがフリーで合わせるチャンスがあったが、ヘディングシュートはゴール上に外れた。

 そして後半26分、石川の右CKに平山が競り合ったこぼれ球をブルーノ・クアドロスがシュート。クロスバーに当たった跳ね返りを今野が頭で押し込み、F東京が2-0とリードを広げた。

 F東京はその後も石川が積極的にシュートを打つなど、追加点を狙った。後半33分には石川のシュートが味方の田邉に当たってしまう場面も。結局、石川はゴールを決めることができないまま、後半40分にベンチに下がった。

 なんとか反撃したい大宮だが、F東京もゴール前で体を張ったディフェンスを見せ、ゴールを許さない。後半ロスタイムには途中出場のMF鈴木達也のスルーパスを受けた平山が左足でゴールに流し込み、この日2点目。平山のダメ押し弾で試合は3-0の完勝。石川の連続ゴールは止まったが、チームは好調をキープし、これで公式戦8連勝となった。

<写真>この日2得点の活躍を見せたF東京FW平山
(取材・文 西山紘平)

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