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大分、ポポヴィッチ監督はボール回しに手ごたえも・・・

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[8.15 J1第21節 鹿島1-0大分 カシマ]
 大分トリニータは、ポポヴィッチ新監督の標榜するボールも人も動くサッカーを王者・鹿島相手にやり通そうとしたが、ゴール前での崩しに大きな課題を残した。
 DFラインから細かくパスをつなぎ、人もボールも動かして中盤を制する-。新指揮官の就任から“変わった大分”の一面は見せた。鹿島が得意の老獪な守りで、大分にボールを回させたとも見えるが、それにしてもあまりにゴールが遠すぎた。
 パスはつなげるものの、フィニッシュまでいかない。チャンスは前半21分の1度だけ。右サイドを崩したMF小手川宏基がグラウンダークロス。左サイドからゴール中央へ走り込んできたMF鈴木慎吾にはわずかに届かなかったが、形は見せた。
 後半開始からフェルナンジーニョを投入。個の力を加えて打開しようとしたが、ゴール前で2、3人と連動して絡むシーンが少なかった。シュートも後半27分のフェルナンジーニョのミドルシュート1本だけだった。
 ポポヴィッチ監督は「やることは変えない。今までやってきたことをやるだけ。こういうゲームを続けたい」と、王者相手にある程度、守備が安定し、ボールを回せたことを評価した。決定力不足は下位のどのチームにもいえることだが“奇跡のJ1残留”に向け、向上した中盤を得点力アップに結び付けたい。
(文 近藤安弘)

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