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ケネディ&玉田!!名古屋が日豪2トップで快勝

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[8.19 J1第22節 千葉0-2名古屋 フクアリ]

 J1第22節は19日、各地で9試合を行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉名古屋グランパスが対戦。名古屋は前半24分、FWケネディが先制点を決めると、後半30分にFW玉田圭司が追加点。2-0の快勝で3試合ぶりに勝ち点3を手にした。

 千葉はFWネット・バイアーノが出場停止で、代わって出場停止明けのFW巻誠一郎が先発。中盤ではMFアレックスが体調不良で欠場し、MF下村東美が先発に復帰した。
 名古屋は新加入のMFブルザノビッチ、DF三都主アレサンドロが2戦連続先発。試合開始直後は4-4-2だったが、すぐに3-5-2に変更。前節はボランチだったMF小川佳純が右サイドハーフ、三都主が左サイドハーフ、ブルザノビッチがトップ下に入った。
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 立ち上がりは千葉がアグレッシブなプレーで主導権を握った。高い位置からプレスをかけるなど運動量も多く、切り替えも早く、名古屋を押し込んだ。前半7分にはMF深井正樹のチェックからボールを奪い、FW巻誠一郎がスペースに出したパスに深井が飛び込んだが、間一髪のところでDFが抑えた。

 千葉の速い攻撃に最終ラインが落ち着かない名古屋はシステムもスタートの4バックからすぐに3バックに変更するなど全体的な動きがチグハグで、ミスも目立った。それでも1チャンスを生かし、先制に成功する。

 前半24分、小川が右サイドから上げた速いクロスにFWケネディが合わせると、GKの弾いたボールを再びケネディが押し込み、先制点。これでチームが落ち着いたか、徐々にパスが回り出し、194cmのケネディが前線で起点になり、リズムが生まれ始めた。

 前半31分には三都主がゴールまで約25mの位置から意表を突いたミドルシュートを放ち、クロスバーを直撃。同35分にも三都主のスローインを受けたブルザノビッチのシュートがクロスバーに弾かれた。

 下村をボランチ、MF工藤浩平を左サイドに移して反撃に出る千葉に対し、カウンターでチャンスをつくる名古屋は前半39分にも決定機を迎えた。MF吉村圭司がドリブルで持ち上がり、右サイドのFW玉田圭司に展開。中央で玉田からパスを受けたブルザノビッチは鮮やかなボールタッチでDFをかわし、シュートを打ったが、GKの好セーブに阻まれ、絶好の追加点のチャンスを逃してしまった。

 0-1で折り返した後半開始前、千葉のゴール裏からは昨季の残留争いで恒例となった「WIN BY ALL」コールが今季初めて巻き起こった。サポーターの声援に押されたか、後半立ち上がりの35秒にはMF谷澤達也がゴール前に抜け出し、左足でシュート。決定的なチャンスだったが、シュートはわずかにゴール右に外れた。

 試合は互いに攻守が目まぐるしく変わるスピーディーな展開になり、両チームとも惜しい場面まではいくが、なかなかフィニッシュを決められない。千葉は後半15分、右サイドのスペースに飛び出した下村にボールが渡ったが、後方の深井に戻してしまい、チャンスを逸した。

 千葉は後半22分、深井に代えてMF太田圭輔を投入。太田はそのまま右に入り、工藤を中央に戻して谷澤が左サイドに出た。

 千葉に押し込まれながらも粘り強く守っていた名古屋は後半30分、待望の追加点を挙げる。右サイドでフリーでボールを受ける機会の多かった小川がまたもピンポイントクロス。ライナー性のボールに玉田が頭で合わせ、2-0とした。

 あとのなくなった千葉は後半33分に谷澤に代えてFW新居辰基、同39分に青木に代えてMFミシェウをピッチに送り込み、反撃を狙うが、2点目が痛かった。試合はそのまま0-2で終了。江尻篤彦監督就任3戦目でも勝利が遠く、これで6試合勝ちなし(2分4敗)となった。

<写真>前半24分、先制点を決める名古屋FWケネディ(16番)
(取材・文 西山紘平)

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