[8.19 J1第22節 千葉0-2名古屋 フクアリ]

　降格圏内の16位に沈むジェフユナイテッド千葉が痛恨の1敗を喫した。江尻篤彦監督就任後3戦目での初勝利を逃し、これで6試合勝ちなし(2分4敗)。この日、山形や神戸、柏など残留を争うチームがそろって勝ち点3を挙げる中、17位の柏に勝ち点で並ばれ、残留圏となる15位との差は勝ち点6に開いた。

　ハーフタイムにはサポーターから昨季の残留争いで定番になっていた「WIN BY ALL」コールも今季初めて巻き起こった。昨季に続く降格危機。試合後、ゴール裏へ挨拶に向かった選手にはブーイングも浴びせられた。

　FW巻誠一郎は「チーム全体で消極的なプレーが多くて残念。リスクを冒す勇気が必要。そういうプレーが少なかった」と唇をかんだ。

　次節22日は勝ち点6差で追う14位の大宮と対戦する。「ここで落とすと、自分たちで苦しめてしまう。今季を左右する大事なゲームになると思う」と巻。千葉が2年連続で追い込まれた。

<写真>試合に敗れ、ピッチを後にする千葉FW巻
(取材・文　西山紘平)