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川崎Fが谷口、田坂のゴールで快勝。同大の楠神もJデビューを果たす!

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[8.23 J1第23節 川崎F2-0山形 等々力]

 J1第23節は23日、3試合が行われ、等々力陸上競技場では川崎フロンターレモンテディオ山形が対戦。川崎Fは前半18分にMF谷口博之のゴールで先制、同23分にMF田坂祐介の今季初ゴールで加点し2ー0で勝利した。

 川崎Fは右DF森勇介、スーパーサブのFW黒津勝を出場停止で欠いたが、右DFには久木野聡を入れてカバー。システムは4-4-2で、最近は右MFを務めていた日本代表MF中村憲剛がボランチに戻り、右MFに田坂祐介が入った。ボランチだったMF寺田周平はベンチスタートだった。

 対する山形はMF古橋達弥、MFキム・ビョンスク、DFレオナルド、DF西河翔吾など、相変わらず多数の選手を負傷で欠いた。システムは4-4-2で、前節からDF西河の代わりにボランチの宮本卓也がCBに下がり、ボランチでMF佐藤健太郎、左MFで宮沢克行が先発復帰を果たした。

 試合は序盤、ともに守備が安定せず、攻守の切り替えが速い展開となったが、川崎Fが個人技の高さでゴールを奪った。

 前半18分、中央やや右でFKを得ると、すぐさまMF中村が長めのスルーパス。オフサイドぎりぎりでMF谷口が抜け出し、右足で先制ゴールをたたき出した。その5分後、右サイドをFWジュニーニョが攻め上がり、左足でファーサイドへクロス。MF山岸智が頭で折り返し、MF田坂が右足で2点目を決めた。 

 山形はFW長谷川悠のポストプレー、FW北村知隆の運動量を生かして攻めようとするが、最後のところで手詰まりとなる。前半22分に、赤星が左サイドで振り向きざまにシュートを放つが川崎FのGK川島にセーブされ、同36分には右クロスにMF宮沢が頭を合わせようとするが、打ち切れない。

 山形は守備の安定を目指し、前半36分にMF秋葉に代えDF園田拓也を投入。園田をCBに、CBの宮本をボランチに上げた。その後、左DF石川竜也のパスを起点に攻めたが、得点につながらない。前半は川崎Fが2-0リードで折り返した。

 後半開始から、山形はMF宮沢に代えMF廣瀬智靖を投入。廣瀬が右MFに入り、左MFに赤星が回った。だが、川崎Fのペースは変わらない。MF中村を中心としたパスワークで、FWジュニーニョ、FW鄭大世に集めて攻め続けた。

 川崎Fは同15分、MF山岸に代えてDF井川を投入。井川は右SBへ、右SBの久木野が右MFへ、右MFの田坂が左MFに回った。同24分には、久木野に代わり、養父雄仁を投入。中盤の運動量を増やした。

 山形は後半29分、FW北村に代えてFW財前宣之を投入。だが流れは変えられない。後半32分、川崎FのFW鄭大世がペナルティーエリア中央でボールを受けて、反転して右足を振り抜いたが、山形GK清水の正面で、追加点はならず。同34分にはMF中村のスルーパスで右サイドの井川が抜け出すが、折り返しを山形DF小原にクリアされた。

 後半終盤は、両チームとも連戦の疲れで動きが鈍くなった。川崎Fが中盤を支配し、攻め上がるが、ペナルティーエリア付近まで到達するころには動きの切れがなくなり、決定力を欠いた。

 同44分、川崎FはMF中村に代えて同大から特別指定選手で加入したMF楠神順平を投入。Jデビューを果たした攻撃的MFは、ロスタイムにドリブルからFWジュニーニョにスルーパス。再びゴール前に飛び出したが、リターンが来ず、会場からは歓声とため息がもれた。試合はそのまま終わり、2-0で川崎Fが勝利した。

(取材・文 近藤安弘)

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