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大宮、鹿島に3-1でJ初勝利!

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[8.29 J1第24節 大宮3-1鹿島 NACK]

 J1第24節は29日、6試合が行われ、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャ鹿島アントラーズが対戦。大宮がMF内田智也のゴールなどで鹿島を圧倒し、3-1で勝利。5試合ぶりの勝ち点3をつかんだうえ、鹿島から10試合目の対戦で初勝利をつかんだ。

 最近4試合に勝利がなく、15位に低迷していた大宮。過去9戦未勝利(2分け7敗)の苦手な鹿島が相手と正念場を迎えたが、FWラファエルが早くもチームにフィット、ポストプレーに突破に、能力の高さを発揮した。

 対する鹿島はメンバーは大きく変わらず。MF本山がケガのため、引き続きMFダニーロが先発した。首位を独走しているものの後半戦に入って2勝2分2敗とやや失速気味。中断期間前最後の試合で、勝って終えたかった。

 この日は日本代表の岡田武史監督が視察に訪れた。約1年半ぶりに代表復帰したDF岩政大樹、代表定着を狙うFW興梠慎三にとってはアピールの意味もあったが・・・。

 先制点は大宮が奪った。前半4分、右サイドからMF藤本主税がクロスを入れると、中央にいたFW石原はオーバーヘッドを空振りしたが、左サイドから走り込んだMF内田智也が左足を一閃。鮮やかにゴールを決めた。

 鹿島は前半1分、FWマルキーニョスが接触プレーで顔面を負傷するアクシデントがあった。担架で外に出て、治療していたときに失点しただけに、悔やまれる。失点後はMF小笠原、MF野沢を中心にボールを回そうとしたが、大宮がDF、MFとダブルラインで守備網を形成。効果的な崩しができなかった。攻守で大宮の運動量が勝っていた。

 鹿島も何とかチャンスは作った。前半38分、FW興梠がスルーパスに抜け出したが、GK江角浩司にクリアされた。同40分にはペナルティーエリア右からMF青木がミドルシュート。枠を捉えていたが、GK江角の好セーブに阻まれた。前半は大宮が1-0リードで折り返した。

 後半は両チームともメンバー交代なしでスタート。鹿島がいきなり、攻勢をしかけた。前半1分、右サイドからのFKをMFダニーロが頭を合わせるが、GK江角がセーブ。さらに同3分、ゴール前の混戦でMF青木がオーバーヘッドシュート。これはゴールラインぎりぎりでMF藤本がヘディングでクリアされてしまった。同13分には、左サイドからのクロスをFW興梠が頭で落とし、詰めていたDF内田篤人が左足でシュートを放とうとしたが、ミートに失敗。決定機を逃した。

 鹿島は後半22分、MFダニーロに代えてFW大迫勇也を投入。同29分にはMF青木に代えて元日本代表MF中田浩二を投入した。

 大宮の運動量と気迫は衰えなかった。組織的に守り、逆襲を狙った。後半30分にMF内田に代えて守備的MFの土岐田洸平を投入。これが当たった。同36分に右サイドからのクロスをFWラファエルが頭で落とし、走り込んだ土岐田が追加点を奪った。同40分には、セットプレーからDFマトがヘディングでゴールを決め3-0と突き放した。

 鹿島は終了間際にMF野沢の得点で1点を返したのがやっと。気迫で上回った大宮が3-1で勝利をつかんだ。

<写真>大宮に初黒星を喫し、うなだれる鹿島イレブン

(取材・文 近藤安弘)

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