beacon

神戸のミスに救われたが…千葉は10戦白星なし

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.20 J1第26節 神戸2-2千葉 ホムスタ]

 17位で降格危機に直面しているジェフユナイテッド千葉ヴィッセル神戸と2-2で引き分け、10試合勝利なし(5分5敗)となった。次節26日の相手は15位山形。勝ち点差4で追うライバルとの直接対決になる。

 試合の主導権はほぼ神戸が握っていた。前半7分、左サイドから展開し、MF宮本恒靖がオーバーヘッドでつなぐと、FW茂木弘人の落としたボールをMF朴康造が右足でミドルシュート。これが決まって、神戸が幸先良く先制した。

 千葉はFWネット・バイアーノを狙ったロングボールが多く、カウンターからスペースを突いた攻撃はチャンスもつくったが、やや単調だった。それでも前半32分、MFミシェウのスルーパスに抜け出したネット・バイアーノがDF河本裕之に倒されてPKを獲得。ネット・バイアーノがこれを自ら決めて同点に追いついた。

 一気に逆転ムードも高まった千葉だが、後半10分、神戸の朴が今度は左足で鮮やかなミドルシュートを叩き込み、勝ち越しゴール。これで完全に神戸に流れが移った。

 後半21分、DF石櫃洋祐の直接FKがGKの手をかすめてクロスバーに当たると、その2分後にも石櫃のFKに合わせた茂木のシュートがクロスバーを直撃。同37分にもMF大久保嘉人の左クロスに朴がフリーの体勢から右足ボレーで狙ったが、GKのセーブに阻まれた。

 相次ぐ決定機を逃し続けた神戸、相手のミスに救われ続けた千葉。後半42分、千葉はロングスローのこぼれ球からMF工藤浩平が右足で決め、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 神戸の三浦俊也監督は試合後のインタビューで「3点目を早めに取れれば、勝ち点3を取れた試合。あれだけ外し続ければ今日のような結果になるのはよくあること」と悔やみ、千葉の江尻篤彦監督は「神戸のシュートがポストに当たって、だいぶ助けられた」と、敗色濃厚の試合で拾った勝ち点1に安堵の表情だった。

(文 西山紘平)

TOP