[10.3 J1第28節 浦和3-1千葉 埼玉]

　ジェフユナイテッド千葉は5分け7敗と12試合連続で勝ち星なしとなった。早い時間帯に先制しながらも、かつての主力選手だった阿部勇樹に同点FKを決められ“勝利の流れ”に乗れず。最後の勝利は7月4日の大分戦と、実に3カ月間、白星に見放されている。

　前半7分にFW深井正樹のゴールで先制した。その後も何度か決定機があったが決めきれず、浦和の逆転を許してしまった。J2降格の足音が着実に近づいており、スポーツニッポンweb版によると、FW巻誠一郎は「プレーするのは僕ら。どこにも逃げられない。J1残留を目指すのは、江尻監督もほかの選手も同じ気持ちだと思う」と危機感をあらわにしたという。
　
　チームはJ1残留に向け、江尻監督を招聘したが、就任後これで4分け5敗と9試合勝ち星なし。9月いっぱいで強化責任者の昼田宗昭氏を解任するなどしたが、“風向き”はなかなか変わらない。幸いひとつ上の柏が敗れ、J1残留圏15位の山形も引き分けたために、山形まで勝ち点差8と“奇跡の残留”の可能性は残されている。しかし今後、鹿島、川崎F、F東京、G大阪など強敵との戦いを残しており、かなり苦しい状況だ。

(文　近藤安弘)