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千葉は終盤に悪夢…13試合白星なしに

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[10.18 J1第29節 千葉1-1京都 フクアリ]

 J1第29節は18日、2試合を行い、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉京都サンガF.C.が対戦。千葉は前半34分、FW新居辰基が先制点を決めたが、京都も後半41分にMFディエゴが同点ゴールを決め、1-1で引き分けた。

 千葉は4-4-2のシステムで、GK岡本昌弘、4バックは右から青木良太、福元洋平、ボスナー、坂本將貴。MF谷澤達也が出場停止の中盤は下村東美と中後雅喜のダブルボランチ、右に工藤浩平、左にアレックスが入り、巻誠一郎と新居辰基が2トップを組んだ。
 DF李正秀、DF増嶋竜也が出場停止の京都は4-5-1で、GK水谷雄一、4バックは右から角田誠、水本裕貴、森下俊、中谷勇介と並んだ。中盤はシジクレイが1ボランチ気味に位置し、前方に安藤淳とディエゴ、右に中山博貴、左に柳沢敦。前線は林丈統の1トップだった。

 京都は急造の最終ラインが乱れる場面もあり、千葉は巻と新居の2トップに早めにボールを集めてチャンスを伺うも、周囲の押し上げが遅く、決定機まで持ち込めない。京都もディエゴを起点に攻撃を組み立てたが、なかなかラストパスがかみ合わず、互いに攻めあぐねるスコアレスの時間が続いた。

 均衡を破ったのはセットプレー。前半34分、千葉はアレックスの左FKを逆サイドのボスナーが頭でゴール前に折り返すと、クリアしようとしたGK水谷のパンチングが弱くなり、ボールは新居の目の前へ。新居は狙い澄ました右足ボレーをゴールネットに叩き込み、千葉が先制に成功した。

 前半ロスタイムにも千葉に決定機が訪れた。下村のミドルシュートがDFに当たってゴール前のスペースにこぼれる。これに反応していた工藤はフリーでシュートを放ったが、ゴール上に外してしまい、絶好の追加点のチャンスを逃した。

 京都はハーフタイムに林に代えてFW豊田陽平、安藤に代えてFW金成勇を投入。中盤はシジクレイの1ボランチで、右に金、左に中山、トップ下にディエゴが入り、豊田と柳沢が2トップを組む4-4-2にシフトした。

 一気に攻勢を強める京都は後半3分、ディエゴの右CKから豊田がヘディングシュート。同5分にも豊田のシュートのこぼれ球を中山が押し込む決定機があったが、いずれもシュートは枠を捉え切れなかった。

 千葉もカウンターからチャンスをつくる。後半14分、アレックスのサイドチェンジを受けた工藤が強引な突破からゴール前に上げると、巻はGKをかわしてシュートを打ったが、ゴールライン上でDFがクリア。同17分にも下村のインターセプトから工藤が新居にラストパスを送ったが、新居のシュートはGKの正面を突いた。その直後にもアレックスの左クロスに巻が頭で合わせたが、GKがセーブ。再三の決定機をものにできず、試合は1-0のまま終盤に入った。

 京都は後半32分、柳沢に代えてMF上里琢文を投入し、最後のカードを切る。同点への執念が実ったのは後半41分。ディエゴの左CKはいったん跳ね返されたが、こぼれ球を拾って上里が左サイドで粘ると、強引にボールをかっさらったディエゴが左足で弾丸シュート。これがゴールネットに突き刺さり、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 残留のためには何が何でも勝ち点3が欲しい千葉は後半46分に工藤に代えてFWネット・バイアーノを投入。わずかな時間で勝ち越しゴールを狙ったが、同47分、アレックスの左CKに合わせたネット・バイアーノのヘディングシュートもゴール右へ。結局、1-1で終了し、千葉は13試合勝利なし(6分7敗)となった。

(取材・文 西山紘平)

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