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石原、渡部ら控え組の奮闘で大宮勝点1

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[3.21 J1第3節 大宮1-1神戸 NACK]

 大宮アルディージャが控え組の奮闘でゲーム終盤に巻き返し、勝点1を獲得した。
 1点のビハインドで迎えた後半39分、FW藤田祥史にかわって入ったFW石原直樹がCKからヘディングシュートを決めた。「どのような形でも良いから点を取りたかった。(MF橋本早十から)良いクロスが来たので合わせるだけだった。気持ちで入れたゴールです」。嬉しそうに語った石原は、これがJ1初ゴール。昨年所属していた湘南ベルマーレでは18得点を決め、現在のチームメイトである藤田(当時はサガン鳥栖)とともにJ2得点ランク3位に入った。「今日は同点ゴール。でも次は勝利に貢献できるゴールを決めたい」。J1という新たなステージで手応えを掴んだ。
 得点こそならなかったが、FW渡部大輔も奮闘した。後半29分に大宮ユースの後輩・MF新井涼平と交代すると、積極的な攻撃を見せた。「1・2節は自分からの仕掛けが足りなかったので、今日こそは…と思って戦った」という渡部は、ドリブルでDF3人を引きずるようにPAを切れ込みシュートを打ち込むなど、素早い動きを武器に前線で藤本主税らとともに攻撃の起点となった。同32分、後方のDF波戸康広がフィードすると左サイドの藤本がPAの渡部に浮かす。渡部はそれを胸で落とし、FW市川雅彦のシュートをお膳立てした。これはゴールこそならなかったが、流れるような展開で駆け付けたファンを魅了した。「今日はロングボールが多かったので、セカンドボールを拾うことを意識的にやった。最近監督が使い続けてくれているので、信頼されていると感じている。短い時間の出場だったけれど、自分の特徴や持ち味はみせることが出来た」。プロ入り2年目を迎えた今季の目標は「フィニッシュまでの確率を上げる」ことだという。今日見せたような姿勢があれば、間違いなく目標は達成されるだろう。

<写真>大宮サポーター
(取材・文 山口雄人)

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