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梁勇基“脅威”の右足が3発生む

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[3.13 J1第2節 仙台 3-1 大宮 ユアスタ]

 北朝鮮代表MF梁勇基の右足がベガルタ仙台に3ゴールをもたらした。まずは前半34分、DF渡辺広大が獲得したPKをゴール右隅へ決めると、1-1とされた直後の42分には右FKからDFエリゼウの勝ち越しゴールを演出。さらに後半25分にも右CKをエリゼウの頭に合わせ、MFフェルナンジーニョのゴールを導き出した。

 梁は2月、AFCチャレンジカップ2010(スリランカ)に出場した北朝鮮代表に帯同。自身は決勝での同点ゴールを含む4ゴール(5試合)を決めて大会得点王とMVPを受賞し、チームに優勝とAFCアジアカップ2011出場権をもたらした。合宿を含めて仙台から1ヵ月離れ、チームに合流したのは今月2日。だが合流5日目で迎えた磐田との開幕戦(6日)では試合開始後わずか26秒にゴールを決めるなど、仙台のJ1復帰戦勝利に貢献していた。
 仙台公式サイトによると手倉森誠監督は磐田戦後に「北朝鮮代表に行って、いろいろタフな修羅場をくぐってきただけのパフォーマンスをぶつけてくれました。ゲームをコントロールして、攻守に、チームの共通理解を持ちながら、ゲームメイクしていたと思います」と梁を讃えていたが、この日は「最大の武器」で大宮を撃沈。昨年セットプレーだけで自ら7得点(PK2得点含む)し、16ゴールを演出していた“脅威”の右足がJ1でも輝きを放つことを証明した。

(文 吉田太郎)

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