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代表復帰の矢野決定的Sも「オレンジダービー」は引き分けに

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[4.3 J1第5節 新潟 0-0 大宮 東北電ス]

 日本代表復帰で注目されるFW矢野貴章擁するアルビレックス新潟が、元新潟のGK北野貴之と北朝鮮代表MFアン・ヨンハが先発した大宮アルディージャとホームで対戦した「オレンジダービー」は、スコアレスドローに終わった。

 黒崎久志新監督体制で迎えた今季未勝利の新潟は、試合後のインタビューで指揮官が「切り替えの速さというストロング(ポイント)は同じ。それ以上に攻守の切り替えを速くしようと言っていた」と振り返ったように、攻守の速さで相手を上回ろうとする。前半からチャンスをつくりだし12分には、矢野のパスから左サイドを突いたDF中野洋司のクロスをFW大島秀夫がヘディングシュート。後半にもカウンターから矢野のパスを受けたMFマルシオ・リシャルデスが右足シュートでゴールを襲う。

 一方、エース格のFWラファエルを負傷による長期離脱で欠くなど開幕戦勝利のあと3連敗を喫している大宮は、前線で存在感を放つFW市川雅彦が自陣からの縦パスで抜け出して右足でゴールを襲うなど決定的なシュートを連発。それでも鋭い飛び出しと好セーブを見せる新潟GK東口順昭の壁をこじ開けられない。

 後半はともにペースアップ。互いがカウンターから決定的なチャンスをつくる展開になった。新潟は34分に途中出場のMF西大伍のスルーパスで抜け出した矢野が右足でゴールを狙うが、大宮GK北野の正面を突いてゴールならず。さらに矢野は38分にもフィジカルの強さを活かして相手DFを抑えると、マルシオ・リシャルデスからのパスを引き出し、PAから決定的な左足シュートを放つ。だが、GK北野に右足一本ではじき出されて、得点することができなかった。

 大宮はリーグ戦初出場となる新人MF金久保順ら交代組がダイナミックな動きでチャンスに絡み、試合終盤の流れを自らへと傾けた。だがこちらも得点は奪えず、無得点のまま試合終了。ともに目標の勝ち点3をつかむことはできなかった。

(文 吉田太郎)

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