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F東京が開始54秒の梶山弾を守りきり、2戦連続の完封勝利

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[5.12 J1第11節 札幌0-1FC東京 札幌ド]

 J1の第11節が12日に各地で行われた。前節で4試合ぶりの勝利を手にした8位FC東京は敵地で18位コンサドーレ札幌と対戦し、1-0で勝利した。開始約1分にMF梶山陽平が先制点を奪うと、これを守り切り、2戦連続の完封で連勝を飾った。一方の札幌は6試合ぶりの無得点で連敗を喫した。

 試合開始から54秒、早くも試合は動いた。FWルーカスからのパスを左サイドで受けたMF石川直宏がMF長谷川アーリアジャスールとのワンツーで抜け出し、縦へドリブルで仕掛けた。マイナスの折り返しから、最後はニアサイドのMF梶山陽平が技ありシュート。鮮やかな一撃がゴールネットを揺らした。前節・新潟戦(0-2)に続く梶山の2戦連発弾でF東京が1-0と先制に成功した。その後のF東京は冷静にゲームコントロール。中盤から落ち着いてゲームを組み立てた。

 追いつきたい札幌は必死に攻め込む。前半31分には、中央でボールキープしたMF高木純平が絶妙なスルーパス。PA右に飛び出したMF古田寛幸がワントラップからシュートを狙うが、GK権田修一の好セーブに阻まれる。その後も大きなサイドチェンジからDF岩沼俊介がダイレクトでミドルシュートを狙うが枠を外れた。

 リードするF東京は前半30分にアクシデント。先制ゴールをアシストした石川が左膝を痛めてしまう。一度はテーピングを巻いてピッチへ戻るも、自ら交代を要求。前半36分に負傷交代となり、代わってFW渡邉千真が出場した。これに伴い、ルーカスが1列ポジションを下げた。1-0で前半を折り返す。

 後半が始まり、先にチャンスをつくったのはF東京だった。後半3分、右サイドを突破した梶山がクロスを入れる。ニアサイドへ渡邉が飛び込むも、古巣戦となったDFジェイド・ノースが決死のクリアをみせた。後半11分には札幌が中央突破から決定機を迎える。FW前田俊介が中央でボールを奪い、ドリブルで仕掛けた。ラストパスを受けた高木がPA右からシュートを狙うが、守護神・権田が好セーブ。1点が奪えない。同19分には前田のスルーパスからMF近藤祐介がダイレクトで狙ったが、またも権田に阻まれた。

 札幌は後半29分に1枚目の交代カードを切り、近藤に代えてFW内村圭宏を投入。同40分には負傷していた高木に代わって、FW大島秀夫。同43分には最後の交代枠を使い、前田に代えてFW榊翔太をピッチへ送った。対するF東京は守備を引き締めるべく、同40分にMF谷澤達也に代わりMF米本拓司。同44分には途中出場の渡邉を代えて、FW重松健太郎が送られた。4分間のロスタイムで試合は動かず。1-0で試合は終了し、F東京が勝利を飾った。

 試合後、決勝点を決めた梶山は「早い時間帯に点が取れて、苦しい時間帯もあったがみんなでゼロに抑えられて良かった」とコメント。「監督からも自分たちのペースで試合に入るように言われていた。入りはすごく良かったので、そのなかで点が取れてよかった」と勝利に安どの表情を浮かべていた。

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