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栃木が東京Vに競り勝つ、クラブ史上初のリーグ戦東京V撃破

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[5.27 J2第16節 栃木3-2東京V 栃木グ]

 栃木SCはホームで東京ヴェルディと対戦し、3-2で競り勝った。栃木にとってJリーグでの東京V戦白星はクラブ史上初。これで4戦負けなし(3勝1分)とすると、11位から9位へ順位を上げた。

 試合は前半24分、栃木が先制に成功した。右クロスをファーサイドのMF小野寺達也が頭で落とすと、最後はFW廣瀬浩二が押し込んだ。ホームの栃木が1-0とリードを奪った。

 しかし、負けられない東京Vはすかさず試合を振り出しに戻す。失点から2分後の前半26分、FW杉本健勇が左サイドライン際で粘ると、前線へパス。抜け出したMF飯尾一慶の折り返しを受けたMF西紀寛がスライディングにきたMF菊岡拓朗をかわして、PA内正面から冷静にシュートを決めた。1-1と試合を振り出しに戻し、前半を折り返した。 

 後半に入り、チャンスをつくる東京Vだったが逆転弾は生まれない。後半12分にはDF森勇介の右クロスからFW阿部拓馬がシュートを放つが、GK柴崎邦博に阻まれる。こぼれを拾ったDF高橋祥平がシュートを打つがポスト左を叩いた。チャンスをものにできずに時間が過ぎると、次第に流れは栃木へ傾いた。

 すると後半33分、DF荒堀謙次が左サイドで仕掛けてクロスを入れる。ファーサイドのMF高木和正がワントラップから左足シュートを叩き込んだ。栃木が2-1と2度目のリードに成功した。さらに同39分には3点目。右サイドから仕掛けた高木のシュートはDFに当たるが、こぼれを拾った小野寺が右足シュート。混戦から放ったボールはゴールネットを揺らした。

 意地をみせる東京Vは後半43分に再び1点差に詰め寄る。西からの左クロスを途中出場のFW巻誠一郎が頭で落とすと、最後はゴール前のMF小池純輝が身体で押し込んだ。2-3に詰め寄った。しかし終盤の追い上げも実らず、そのまま試合は終了。栃木が勝ち点3を手に入れた。

 試合後、栃木の松田浩監督は「(Jで勝っていない相手というのは)あまり意識していなかった。勝つことができて良かったと思う」とコメント。先制点を決めた廣瀬が「今年はホームでたくさんゴールを決めていきたい」と意気込めば、2点目を決めた高木は「トラップした瞬間にシュートしか考えていなかった」とキッパリ。チーム全員が笑顔をこぼし、勝利を喜んだ。

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