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リーグ上位対決は仙台が逆転勝ち、広島の敗退決まる…

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[6.6 ナビスコ杯第5節 広島1-3仙台 広島ビ]

 ナビスコ杯のグループリーグ第5節が6日に各地で行われた。A組の6位ベガルタ仙台が7位サンフレッチェ広島に3-1の逆転勝利を収め、グループリーグ突破へ望みをつなげた。現在のJリーグで1位、2位ながらも、ナビスコ杯では結果が奮わず、互いに負ければ予選敗退が決まるチーム同士の一戦。リーグ戦で首位に立つ仙台が意地をみせた。なお広島は2試合を残しての敗退が決まってしまった。

 広島はW杯アジア最終予選を戦う日本代表メンバーに招集されている影響でGK西川周作が不在。またU-23韓国代表メンバーの選ばれているためDFファン・ソッコも欠場。さらにはMF青山敏弘、DF森脇良太が出場停止と主力を大幅に欠いた。そのため、GK増田卓也とMF鮫島晃太がプロ初先発。最終ラインではDF横竹翔が先発した。
 対する仙台は直近のリーグ戦から先発を5人変更。2列目右でMF武藤雄樹が先発したほか、MF奥埜博亮が中盤に入った。2トップはFW中原貴之とFW赤嶺真吾が務めた。

 序盤、試合の主導権を握ったのは仙台だった。開始5分、武藤が遠めの位置からミドルシュートを狙うが流通経済大の後輩であるGK増田が弾く。同7分にはMF梁勇基の縦パスに抜け出た中原が右クロス。赤嶺が飛び込むもわずかに合わない。仙台ペースのまま時間が進むと、同20分にはビックチャンス。MF富田晋伍の縦パスに抜け出した武藤がPA左からシュートを打つもGKに阻まれた。

 チャンスをつくる仙台に対し、押し込まれる時間の続く広島。それでも前半24分にワンチャンスをものにし、先制点を奪ってみせた。左サイドからドリブルで持ち込んだMF清水航平が中央へ切れ込み、右足シュート。DF2枚の間を抜いたシュートはゴール右隅へ吸い込まれた。ホームの広島が1-0とリードを奪った。そのまま前半を折り返す。

 追いつかなければ後のない仙台は、後半開始と同時に2枚の交代カードを切る。赤嶺と奥埜に代わって、FWウイルソンとMF太田吉彰をピッチへ送った。ウイルソンと中原を的に前線へ早いボールを送り、ゴールをめざす。すると後半11分、仙台が試合を振り出しに戻した。右サイドから仕掛けた太田がクロスを入れる。高いボールはファーサイドへ流れると、横竹に競り勝った中原がGK増田を前に高い打点からヘディングシュートを叩き込んだ。1-1に追いつく。

 さらに勢いづいた仙台は後半20分に逆転に成功。再び太田が右サイドを抜け出してクロスを入れる。スピードに乗った攻撃に相手守備陣はついてこれず。ニアサイドでフリーのウイルソンが頭で合わせた。これがゴールネットを揺らし、2-1。途中出場の太田が2アシストの活躍をみせ、さらにウイルソンが逆転弾。手倉森誠監督の采配がハマり、仙台が逆転した。

 1点を追う後半19分に石川に代わって、MFミキッチを投入していた広島だったが、直後に失点。逆転を許してしまう。1-2に突き放された後半23分には鮫島に代わり、森崎浩司をピッチへ送った。しかし後半31分にはミスから痛恨の失点。森崎和がヘディングでのバックパスをミス。これを中原にかっさわれると、PA左からシュートを流し込まれた。3-1と仙台が差を広げた。

 その後もボールポゼッションで上回った仙台が逃げ切り、勝利。グループリーグ突破へ望みをつないだ。一方の広島は先制するも逆転負け。2試合を残してのグループリーグ敗退が決まってしまった。

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