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J初ゴールの高橋「奥さんの誕生日だったので狙ってました」、熊本が水戸に競り勝つ

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[6.7 J2第18節 熊本2-1水戸 熊本]

 J2の第18節が7日に行われた。18位ロアッソ熊本はホームで水戸ホーリーホックと対戦し、2-1で勝利した。FW高橋祐太郎のプロ初ゴールで先制し、FW武富孝介が追加点。後半には1点を返されるも逃げ切った。ホームでは3戦負けなし(2勝1分)と好調を維持。一方の水戸はここ2戦負けなし(1勝1分)だったものの、3戦ぶりの黒星を喫した。

 開始2分、早くも試合が動いた。左サイドでボールを受けたMF原田拓がアーリークロス。ゴール正面へ飛び込んだFW高橋祐太郎が合わせてヘディングシュートを叩き込んだ。福岡大から神戸に入団し、C大阪を経て、今季から熊本に加入した高橋にとって、待望のJ初ゴール。プロ3年目で待望の得点が決まり、熊本が先制に成功した。「拒否されても抱き着こうと思った」という高橋は高木琢也監督の元に駆け寄り、思い切り抱き着くとゴールを喜んだ。

 その後も熊本の勢いは止まらない。前半28分には追加点。左サイドから高橋がボールを持ちこむと、中央でこれを受けたFW西森正明がワンタッチではたく。PA左に走り込んできたFW武富孝介が左足シュートを決めた。前節の横浜FC戦(0-2)では痛恨のPK失敗をしていた武富が「この前は迷惑をかけていたので……」と意地のゴール。2-0と早くも2点差に突き放すと、そのまま前半を折り返した。

 対する水戸は立ち上がりから、なかなかチャンスをつくれず。前半17分にはMF島田祐輝の左クロスをFW鈴木隆行が胸で落とし、拾ったMF橋本晃司がシュートを放つもDF吉井孝輔にクリアされた。1点を返すこともできないまま、45分間を終えた。

 それでも後半に入ると徐々にボールポゼッションで相手を上回り、攻勢を強める。MF小澤司が果敢なドリブル突破から積極的にシュートを狙った。すると後半33分、左サイドからドリブルで仕掛けた途中出場のMF鈴木雄斗がMF藏川洋平に倒されて、FKを獲得する。左サイド、遠目の位置からのFKだったが小澤が蹴り込んだボールに途中出場のFW岡本達也が合わせてヘディングシュート。抜け出してフリーになった岡本が今季2点目を叩き込み、1-2と1点を返した。それでも熊本が逃げ切り、そのまま試合は終了。熊本が勝ち点3を手に入れた。

 試合後、先制点を決めた高橋はスタンドへ向かって「最高です。きょうは応援ありがとうございまーす!」と絶叫。J初ゴールに興奮を隠さず「この試合へ向けて練習していた部分が試合に出た」と満面の笑顔で話すと、「実はきょうは奥さんの誕生日なので……狙ってました!」とハニかみながらコメントした。

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