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仙台がグループA首位・C大阪撃破で決勝T進出へ望みつなぐ

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[6.9 ナビスコ杯第6節 仙台1-0C大阪 ユアスタ]

 ナビスコ杯グループA4位のベガルタ仙台がホーム・ユアテックスタジアム仙台(宮城)に同グループ首位のセレッソ大阪を迎え撃った一戦は、MF梁勇基の決勝ゴールによって仙台が1-0で勝った。C大阪は磐田に交わされて2位へ後退。仙台は3位へ浮上した。C大阪は最終節、ホームで鳥栖と対戦。仙台はホームに勝ち点3差の首位・磐田を迎え撃つ。

 ここまで2勝2敗でこの試合に勝てば勝ち点でC大阪と並ぶ仙台は、4-4-2システム。GKが林卓人で4バックは角田誠渡辺広大がCBでコンビを組み、右SBが田村直也で左SBが朴柱成。中盤は富田晋伍梁勇基が中央に入り、右サイドが太田吉彰、左サイドが松下年宏。2トップは柳沢敦ウイルソンがコンビを組んだ。

 一方、MF扇原貴宏、DF酒本憲幸、FW播戸竜二と3選手が出場停止で日本代表MF清武弘嗣と韓国代表MFキム・ボギョンも不在のC大阪は中盤ダイヤモンド型の4-4-2システム。GKは松井謙弥で4バックは右から移籍後初先発の舩津徹也茂庭照幸藤本康太高橋大輔の並び。アンカーのポジションに横山知伸が入り、右MFが山口螢で左MFが丸橋祐介、トップ下にブランキーニョ。2トップはケンペス柿谷曜一朗の構成となった。

 ともに前節3ゴールを決めている両チームの戦い。前線でキレのある動きを見せる柿谷中心に相手の背後を狙うC大阪に対し、仙台は前半26分に松下の左クロスに飛び込んだ柳沢がクロスバー直撃の右足アウトサイドシュートを放つなど、サイド攻撃からチャンスをつくる。
 
 0-0で折り返した後半、先制したのは負けると決勝トーナメント進出が厳しい状況となる仙台だった。18分、左サイドで粘ったウイルソンがクロスを上げると、こぼれ球に中央から飛び込んだ梁が右足ダイレクトでシュート。DFに当たってコースの変わった一撃はそのままゴールへと吸い込まれた。

 C大阪は失点直後から新人MF吉野峻光を投入。高いテクニックを備えた吉野が緩急をつけたドリブルなどで攻撃を活性化する。22分には左サイドから切れ込んだ柿谷の右足シュートがゴールを捉え、吉野の右足ミドルがゴールを襲う。そして左サイドを打開した柿谷のクロスをケンペスが決定的な形で合わせた。また35分にもケンペスが強烈な右足ミドルを放つなど仙台ゴールを脅かす場面を増やしたC大阪だったが、林中心に守る仙台の堅守は崩れない。

 ウイルソンと太田、交代出場のFW中原貴之に鋭いカウンターを浴びながらもあきらめずに攻めたC大阪だったが、終盤は攻撃の精度を欠いて最後まで追いつくことができず。J1首位の意地を見せた仙台が2連勝で決勝トーナメント進出に望みをつないだ。好守で勝利に貢献した仙台の林は「しっかりとDFが寄せて守りやすくしてくれた。チーム全体の勝利」とチームメートたちが勝つためのプレーを貫いていたことを讃えていた。そして決勝トーナメント進出を懸けた最終節へ向けては「とにかく勝つしかない状況。リーグも含めて勝ち続けられるように頑張る」と意気込んでいた。


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