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[EURO]イタリアがCKからの2発でアイルランドに勝利し、決勝T進出を決める

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[6.18 EURO2012 GL・C組第3節 イタリア 2-0 アイルランド ポズナニ]

 EURO2012(欧州選手権)は18日に、C組の2試合を行った。2試合を終えて2分けのイタリアは、2連敗で敗退の決定しているアイルランドと対戦した。決勝T進出のためには、勝利が必要なイタリアだが、序盤からアイルランドの速攻に苦しめられる。それでも、前半30分にセットプレーから先制する。後半に入ってアイルランドも速攻からチャンスをつくるが、得点を挙げられない。逆に後半45分、イタリアは途中出場のFWマリオ・バロテッリがCKからボレーシュートを突き刺し、2-0にリードを広げた。このまま、試合は終了。同時刻に行われたスペイン対クロアチアが1-0でスペインの勝利に終わったため、イタリアの決勝T進出が決まった。

 今大会、MFダニエレ・デ・ロッシを3バックの中央に置く3-5-2で戦ってきたイタリアだが、この試合ではデ・ロッシを中盤に戻した4-4-2を採用した。システムを変えた戸惑いもあったのか、立ち上がりからイタリアは、アイルランドに攻め込まれる。それでも、GKジャンルイジ・ブッフォンの鋭い飛び出しもあり、序盤のピンチを凌ぐと、徐々にポゼッションを高めていく。しかし、イタリアはシュートまで持ち込めない。逆にアイルランドが時折見せる鋭い速攻が、得点の予感を強く感じさせた。

 それでも前半28分にはイタリアも2トップがチャンスをつくる。FWアントニオ・カッサーノの折り返しをFWディ・ナターレが合わせたが、シュートはDFにブロックされた。30分には左サイドからDFフェデリコ・バルザレッティが折り返したボールを、再びディ・ナターレがシュートする。しかし、これもDFに当たりゴールにはつながらない。

 34分にもカウンターからチャンスをつくったイタリアは、カッサーノがシュートを放つ。これはGKシェイ・ギブンに弾かれたが、CKを獲得する。このCKからイタリアが先制点を挙げる。MFアンドレア・ピルロの入れたボールをカッサーノがヘッドで合わせた。GKギブンも腕に当てたが、ボールはゴールラインを割り、イタリアがリードした。その後もイタリアは何度かチャンスをつくったが、1-0のままで前半を終えている。

 後半もイタリアが最初のチャンスをつくる。2分、カッサーノが左に展開したボールを、バルザレッティが折り返す。これをディ・ナターレがボレーで合わせたが、シュートはDFに当たる。同4分にもバルザレッティからカッサーノにパスが通るが、これもPA内でDFリチャード・ダンにブロックされ、2点目を奪えない。

 後半12分にイタリアにアクシデントが起きる。DFジョルジョ・キエッリーニが負傷し、DFレオナルド・ボヌッチとの交代を強いられた。同18分にもイタリアのチェーザレ・プランデッリ監督は、カッサーノを下げて、MFアレッサンドロ・ディアマンティを起用する。再び流れをつかみかけたアイルランドも、20分にMFエイダン・マクギーディを下げて、シェーン・ロングを送り出した。

 同23分にはイタリアが、ゴール左45度の好位置でFKを獲得する。しかし、ピルロのシュートは大きく枠を外れて行った。イタリアは30分にディ・ナターレを下げて、マリオ・バロテッリを投入し、最後のカードを切った。アイルランドも31分にFWケビン・ドイルを下げて、FWジョン・ウォルタースを起用した。

 34分にはアイルランドがFKを獲得すると、MFキース・アンドリュースが強烈なシュートをゴールマウスに飛ばしたが、GKブッフォンが弾き返した。同41分にはアイルランドのジョバンニ・トラパットーニ監督も、ロビー・キーンを下げてFWサイモン・コックスを送り出した。

 44分、アイルランドはMFキース・アンドリュースが、この試合2枚目の警告を受けて退場となり、イタリアが数的優位を得る。その直後に、イタリアはCKからバロテッリがDFを背負いながらボレーシュートを放ち、2-0とリードを広げた。このまま2-0でイタリアが勝利し、勝ち点を5に伸ばしてC組2位で決勝T進出を決めた。


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