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新潟が田中の今季初弾で勝利、札幌は8連敗…

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[7.7 J1第17節 札幌0-1新潟 札幌厚別]

 J1の第17節が7日に各地で行われた。17位アルビレックス新潟は敵地で18位コンサドーレ札幌と対戦し、MF田中亜土夢の今季初ゴールで1-0で勝利した。ここ最近の試合では2戦未勝利(1分1敗)だったが、3戦ぶりの白星を手に入れた。一方の札幌は3戦連続無得点でリーグ戦8連敗。MF河合竜二が右膝を捻ってしまい、負傷交代するなど苦境に追い打ちがかかってしまった。

 この日の札幌はDFジェイド・ノースが累積警告による出場停止。DF櫛引一紀がU-19日本代表で不在のため、最終ラインではDF奈良竜樹とDF岡山一成がCBを組んだ。新潟はロンドン五輪を控えるU-23日本代表DF鈴木大輔が先発した。

 試合は前半5分に早くも動く。中央でパスを受けたFWミシェウがトラップから前線へ冷静にスルーパス。抜け出した田中がドリブルでPA左へ持ち込むと、落ち着いて右足シュートを流し込んだ。ボールはGK杉山哲の足先をかすめ、ゴールネットを揺らした。新潟が田中の今季初ゴールで先制に成功した。

 その後は札幌が攻勢を強めるも、PA内までは攻め込むことができない。前半23分には中央でボールを奪った河合が左サイドへ展開。抜け出したMF砂川誠がドリブルで仕掛けてシュートを狙うも枠を外れた。前半33分には正面から崩しにかかり、砂川、FW内村圭宏とつなぐと、最後はMF岡本賢明がシュート。しかしクロスバー上へ外れていった。0-1のまま前半を折り返す。

 試合後、新潟の柳下正明監督が「早い時間に点が取れたことでこれで勝てるんじゃないかという姿勢が選手たちには見られ、前半は良くなかった」と話すとおりの前半の出来だった新潟だが、後半は目を覚ます。指揮官が「後半は落ち着いてシュートまで持ち込むことができていた」と振り返るような戦いぶりをみせた。

 後半11分、ゴール正面でセカンドボールを拾ったMF三門雄大が胸トラップから相手DFをかわして、冷静に左足シュート。しかし決めきることはできない。同19分にはカウンターからピンチを迎えるも、GK東口順昭が好セーブ。内村のシュートを止めてみせた。後半23分には藤田に代わり、MFアラン・ミネイロ、同27分にはブルーノ・ロペスに代えて、FW平井将生をピッチへ送った。後半35分には平井が決定機。田中の右クロスから放ったシュートはGKに阻まれるも、こぼれに自ら詰めてシュートを狙う。これはポスト右へ外れていった。追加点はならなかったものの、そのまま逃げ切り、1-0で勝利。新潟が3戦ぶりの白星を手に入れた。

 試合後、決勝点を決めた田中は「前半早い時間帯にああいう形でゴールできたので流れは良かったかと思う。(得点シーンは)ミシェウが真ん中でターンして、前に詰めたらいいボールが出てきたので合わせるだけでした」とコメント。勝利にも浮かれた様子は見せず、「失点ゼロは良かったが、2点、3点を取れるようなプレーをしていきたい」と貪欲に語った。

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