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熊本の堅守をこじ開け…京都が8試合ぶりの白星

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[7.15 J2第24節 熊本0-1京都 熊本]

 京都サンガF.C.が8試合ぶりの白星を飾った。3試合連続の完封勝利で3連勝中だったロアッソ熊本に1-0で競り勝ち、5月26日の北九州戦(1-0)以来、50日ぶりとなる勝ち点3を手にした。一方の熊本は4試合ぶりの失点を喫し、4戦連発中のFW武富孝介ら攻撃陣が5試合ぶりの無得点。6月2日の横浜FC戦(0-2)以来、7試合ぶりの黒星を喫した。

 立ち上がりからチャンスをつくったのはホームの熊本だった。前半3分、MF養父雄仁の右CKからDF矢野大輔がヘディングシュートを放つが、GKが好セーブ。同4分のMF原田拓のミドルシュートもGKに弾かれた。

 その後も主導権を握るが、ゴールが遠い。京都は前半43分、MF工藤浩平から横パスを受けたFW宮吉拓実が右足ミドルを狙うがGKの正面。前半はチャンスらしいチャンスのなかった京都だが、後半は徐々にリズムをつかんでいった。

 後半19分、MFチョン・ウヨンの右CKにDFバヤリッツァが頭で合わせるが、GKがセーブ。同26分にも宮吉が積極的に狙ったが、シュートはゴール右に外れた。それでも後半36分、MF中村充孝の戻したボールを工藤が右足で狙うと、ボールは左ポストを直撃。跳ね返りをMF中山博貴が右足で押し込み、ついに均衡を破った。

 結局、この1点が決勝点に。1-0の僅差で8試合ぶりの勝ち点3を手にした。「現場の選手とスタッフも苦しかったけど、サポーターも同じ気持ちだったと思うし、勝ち点3を取って一緒に喜べてうれしかった」。決勝点の中山は敵地にまで駆けつけたサポーターと一緒に勝利を喜ぶと、「内容も大事だけど、今日みたいに苦しい内容でも勝ち点3を積み上げていかないと、上には追いつけない。昇格という目標のためにも、他のチームの結果に頼るのではなく、自分たちが勝ち続けていきたい」と力を込めていた。

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