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大分は首位から6位に転落…J2は6節連続で首位が変わる大混戦

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[7.15 J2第24節 大分1-4湘南 大銀ド]

 首位大分トリニータはホームで4位湘南ベルマーレに1-4で敗れ、1節で首位から陥落した。最近6試合で5勝1分と好調だったが、今季最多の4失点を喫し、7試合ぶりの黒星。千葉、東京V、湘南、甲府、山形に抜かれ、一気に6位にまで後退した。勝ち点2差に上位6チームがひしめくJ2。これで第19節以降、山形→千葉→東京V→山形→東京V→大分→千葉と、6節連続で首位チームが入れ替わる大混戦となっている。

 試合は立ち上がりから動いた。湘南は前半4分、FW菊池大介がドリブルで左サイドを突破。折り返しにFW馬場賢治が飛び込み、右足で押し込んだ。さらに同12分、PA内に走り込んだMF遠藤航がGKに倒され、PKを獲得。これを自ら落ち着いてゴール右に決めた。前節・水戸戦に途中出場し、故障から復帰したばかりの19歳のキャプテンが8試合ぶりの先発復帰戦で自ら追加点を挙げ、2-0とリードを広げた。

 大分も前半29分、FW西弘則の右クロスからFW森島康仁が左足でねじ込み、1点を返す。一気に同点ゴールを目指して攻勢を強めるが、湘南は同40分、MF古林将太が右サイドから中に切れ込むと、FW古橋達弥とのワンツーでPA内に進入し、右足アウトサイドでゴールへ流し込んだ。

 前節終了時点で23試合19失点というリーグ2位タイの失点数の少なさを誇る大分守備陣が前半だけで3失点。後半はなりふり構わず反撃に出るが、湘南も粘り強く対応する。すると後半34分、カウンターからMF岩上祐三のロングフィードに馬場が反応。PA手前から右足ループシュートでGKの頭上を越し、4-1と試合を決定づけた。

 今季最多の4得点で快勝した湘南は4試合ぶりの白星で7戦負けなし(4勝3分)とし、勝ち点で大分を抜いて3位に浮上。首位・千葉とも勝ち点1差だ。チョウ・キジェ監督は「前半の立ち上がりから最後の笛が鳴るまで、交代で出た選手も含めて全員がヒーローだと思う」と選手を称えると、「僕自身、昇格とかはまったく考えていない。目の前の試合で勝ち点3を取ることだけを考えて、毎日練習していきたい」と誓っていた。

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