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準々決勝は韓国とのリベンジマッチ、吉田監督「絶対に負けられない」

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[8.26 U-20女子W杯A組 日本4-0スイス 国立]

 2勝1分の無敗でグループAを首位で通過したU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)。まずは第一関門を突破した吉田弘監督は、この日2得点を挙げたMF田中陽子を褒め称えた。

「『(横山)久美に蹴らせろ』という指示を出したんだけど(笑)。見事に決めてくれた。苦しい試合だったけど、陽子の2得点で試合が決まった」

 4-0の大勝にも課題は残った。というのも、この日ヤングなでしこが挙げた得点は、すべてセットプレーから。相手GKの好守も光ったが、崩してつくった多くのチャンスは決め切ることができなかった。

「(攻撃面では)引いた相手の崩し方が、まだ分かっていない。(守備面ではボランチが上がったスペースを使われてしまった。カウンターをくらって(自陣に)戻るためのエネルギーは、何本かやられるときつくなってくる。できれば、なでしこジャパンのように、ボールを取られたらすぐに連動してボールを奪い返したい。その点はまだまだです」

 優勝までは残り3試合、まだ道のりは半分だ。続く準々決勝は、グループBを2位で通過した韓国と対戦することが決まった。

 韓国だけには負けられない理由がある。2年前のU-17女子W杯。吉田監督率いるリトルなでしこは当時、日本女子サッカー史上初となる国際大会の決勝に駒を進めた。相手は韓国。試合は日本が2度のリードを追いつかれる展開で、延長戦の末にPK戦で敗れた。決勝の舞台には、田中陽、MF猶本光、MF仲田歩夢、FW横山久美ら現チームの中心選手も出場しており、30日の準々決勝はその再戦となる。

「タフな試合になると思う。韓国は2、3人で組織的に守ってくるので、それをいかにかいくぐれるかがポイント。3試合戦って疲労がたまっている選手も多い。コンディションを調整して準々決勝に臨みたい」

 ロンドン五輪男子サッカー3位決定戦の熱も冷めやらぬ中で行われる日韓戦。「絶対に負けられない一戦」(吉田監督)で、若きなでしこたちがリベンジと史上初のベスト4進出を成し遂げる。

(取材・文 奥山典幸)

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