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山形-浦和は1-1ドロー。ともに決定機作るも両GKが好セーブ

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[3.21 J1第3節 山形1-1浦和 NDスタ]

 J1第3節の2日目が21日に各地で行われ、山形・NDソフトスタジアム山形ではモンテディオ山形浦和レッズが対戦した。前半30分に浦和がFWエジミウソンの今季初ゴールで先制したが、山形が後半13分に元浦和のMF宮沢克行が同点弾を決め1-1の引き分けに終わった。

 今季初のホーム戦となった山形は、エースのFW長谷川悠が怪我で欠場した。システムは4-4-2でGKは清水健太、DFラインは右から宮本卓也、西河翔吾、石井秀典、石川竜也。中盤はボランチが秋葉勝と佐藤健太郎、右MFは北村知隆、左MFは宮沢克行が入った。2トップは田代有三と前節までは右MFだった古橋達弥が組んだ。

 対する浦和は右SBの平川が怪我で欠場したため、ボランチの細貝が右SBへ。ボランチには今季初めて鈴木啓太が先発した。システムは変則的な4-5-1でGKは山岸範宏、DFラインは右から細貝萌、山田暢久、坪井慶介、宇賀神友弥。中盤はボランチに阿部勇樹と鈴木啓太、攻撃的MFは右からポンテ、柏木陽介、田中達也が入った。1トップはエジミウソンが務めた。

 大方の予想通り、個人技で優る浦和がボールを支配。山形も粘り強く守ったが、前半30分に浦和が均衡を破った。

 CKからのこぼれ球を左サイドで細貝萌が拾い、左足でクロス。これをエジミウソンが頭で合わせて先制点を奪った。エジミウソンは今季初ゴールだった。

 その後、山形も前半31分に北村のアーリークロスに田代が頭で合わせるなど何度か攻め込んだがゴールは割れず。前半は浦和が1-0で折り返した。

 後半、浦和は田中達也に代えてエスクデロ・セルヒオを投入。そのまま左MFに入った。後半も浦和が優位に試合を進めたが、山形が同点に追いついた。

 後半13分。浦和陣内で奪った左サイドのFK。古橋のキックに中央で元浦和の宮沢克行が飛び込み左足を振り抜く。ジャストミートはしなかったが、しっかりとゴールネットを揺らした。

 山形は同点弾で勢いづき、得意のカウンターが機能しはじめる。後半22分には宮澤に代えて千葉から新加入のMF下村東美を初起用。さらに同27分には秋葉に代えて鹿島から新加入のMF増田誓志を投入。ホーム戦だけに、勝ち点3を奪いに攻撃的布陣を敷いた。

 それでも、浦和が地力を見せて攻め込むが、ゴールを割れない。後半36分、右サイドからのクロスをエジミウソンが技ありスルー。後ろにいた途中出場のFW高原直泰は空振りだったが、PA中央にいたエスクデロがフリーで受ける。しかし、絶好機でシュートを左に外してしまい、勝ち越しを逃した。

 山形は後半40分、田代に代えて横浜FMから加入のキム・クナンを投入。登録はDFだが、横浜FM時代と同様、1トップを務めた。終盤、ともに撃ち合いに発展した。

 ロスタイムは4分。両軍とも決定機を迎えた。まずは浦和だ。右サイドを崩して中央へ入れ、最後は左サイドの宇賀神がクロス。これを阿部がヘディングシュートするが、不運にもクロスバーを直撃した。直後、山形も左サイドを石川がオーバーラップし、まるでシュートのような左足クロス。これをキム・クナンが頭で合わせたが、GK山岸がセーブした。

 後半はいずれも何度か決定機を作るが、山形GK清水、浦和GK山岸とそれぞれの守護神が好セーブを連発し、1-1の引き分けに終わった。

(文 近藤安弘)

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