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W杯監督インタビュー:ホンジュラス代表レイナルド・ルエダ

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W杯出場チーム監督インタビューの第30回目はホンジュラス代表のレイナルド・ルエダ監督。日本になじみの少ないチームはどう戦う?

―10年W杯で、ホンジュラス代表はグループHに振り分けられました。同グループには、スペイン代表、チリ代表、スイス代表がいます。まずはグループの状況を分析してください?
「グループHの情勢は大変複雑ですが、我々の選手はチームワークを発揮し、全力を尽くし、決して諦めません。チリ代表は予選で素晴らしい成績をあげており、グループの中では最も危険な対戦相手だと思います。私はかつてチリ代表のマルセロ・ビエルサ監督と一緒に仕事をしたことがありますので、両チームともレベルの高い試合ができればと思っています。スペイン代表は成熟したチームでずから、彼らとの対戦は困難が予想されます。スイス代表については、オットマール・ヒッツフェルト監督は人格的に優れた監督であり、かつてUEFAチャンピオンズリーグで優勝したこともあり、ドイツ・ブンデスリーガでトップチームの監督を務めた経験もありますね」

―82年、ホンジュラス代表は、初めてW杯本大会に出場し、グループリーグの第一戦では、開催国スペインと対戦。1-1の引き分けに持ち込み、番狂わせを演じる“大穴”としての頭角を見せました。28年後、ホンジュラス代表は再びW杯本大会への出場を果たし、スペインとまた同じグループに入りました。
「82年のチームは現在のチームとは比較できません。我々は南アフリカに旅行に行くのではなく、戦いに行くのです。我々は素晴らしいプレーをする能力があり、南アフリカでそれを披露したいと思います。準備万端であれば、ひどい結果にはならないはずです。我々は目標を明確にしなければなりませんが、それは南アフリカでこれまでにない成績をあげること、そして82年の結果を超える成績をあげ、グループリーグを突破することです」

―ホンジュラスのモバイル社がW杯開催のために行った抽選イベントで、監督ご自身がサポーターとしてW杯に行ける当たりくじを引いたそうですね。
「最初は冗談かと思いました。その後、数週間前に、息子がそのキャンペーンに参加するために私の携帯電話でメッセージを送信していたのを思い出しました。この幸運に乗ってW杯でも勝ち進みたいと思います」

―W杯の中北米及びカリブ海地区予選で、ホンジュラス代表はコスタリカ代表、トリニダード・トバゴ代表を圧倒し、予選を突破しました。FWカルロ・コストリーの功績が大きかったのですが、彼は負傷のためW杯を離れました(予備登録)。
「コストリーの代わりになる選手はいます。しかし、過去のある一定期間において、安定してシュートを決めることができるのは、チームの中で彼だけでした。彼が試合に出場できないことがチーム全体にもたらす影響は計り知れないのです」

―ホンジュラス代表に対しどのような期待を寄せていますか?
「本大会では困難な道のりが予想されます。国外のクラブでプレーしているホンジュラスの選手が全て良いプレーをし、『ホンジュラスはサッカーが強い』というイメージを打ち立ててくれることが私の最大の望みです。現在のところ、代表選手たちのコンディションは良いため、私は自信を深めています」

―ホンジュラス代表の出場メンバーは既に確定しています。中国・長春亜泰でキャプテンを務めるカヴァッレーロは落選しましたが、杭州緑城のDFマウリシオ・サビジョンはラッキーボーイとなりました。これについて説明してもらえますか?
「メンバーを確定する前にカヴァッレーロと話をしました。ホンジュラスサッカーを引き続き発展させるため、更に若い選手にチャンスを与えざるを得なかったのです。彼が納得してくれることを望みます。サビジョンについては、彼が中国に行く前に『中国でプレーするなら、W杯には呼ばないぞ』と言ったことがありますが、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せることで、私の考えを改めさせました。それで、彼を南アフリカに連れて行くことにしたのです」

(取材・文 馬徳興・傅亜雨?殘・・・・詞・・・洫

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