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PK、FK、そして直接CK!M・リシャルデスの「セット3発」で新潟劇的勝利

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[7.24 J1第14節 仙台 2-3 新潟 ユアスタ]

 PK、FK、そして直接CKでのゴール。アルビレックス新潟はエース・MFマルシオ・リシャルデスが鮮やかなセットプレー3発を決めてベガルタ仙台に3-2で勝利。8戦不敗で暫定7位へ順位を上げた。

 先制したのは仙台だった。前半36分、MF高橋義希が出したダイレクトでのラストパスに反応した新外国人FW朴成鎬がDFを外し、来日初ゴールとなる左足シュートをゴールへと流し込む。だが、新潟は後半開始直後、強引な突破を図ったW杯日本代表FW矢野貴章がPKを獲得すると、マルシオ・リシャルデスが右足で冷静にゴールへと沈めて同点。さらに背番号10の右足がゴールを呼ぶ。23分にはゴール正面右寄りの位置からのFKをゴール右隅へと決めて、チームに勝ち越しゴールをもたらした。

 それでも9戦ぶりの白星が欲しい仙台は直後の25分、北朝鮮代表MF梁勇基の右CKをDFエリゼウが頭で合わせて同点に追いついた。この後、ともに前線を入れ替えるなど勝ち点3を狙いあった終盤。そして8分が表示されたロスタイムに試合が動いた。新潟は左CKを得ると、キッカーのマルシオ・リシャルデスが放った右足キックは、背走しながらニアサイドでクリアしようとしたDFの先を抜けてそのままゴールイン。これが劇的な決勝弾となった。

 セットプレーだけでハットトリックを達成したマルシオ・リシャルデスは試合後のインタビューで「セットプレーの練習だけをしている訳ではない。他のことを含めてきょうはいいゲームだった」。自身の「セットプレー3発」よりも、最後まで運動量の落ちなかったチームメートの奮闘を讃えていた。

(文 吉田太郎)

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