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李天秀先発も不発、大宮はスコアレスドローで3連勝ならず

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[8.15 J1第18節 大宮0-0磐田 NACK]

 J1第18節は15日、各地で3試合を行い、NACK5スタジアム大宮では勝ち点17で並ぶ大宮アルディージャジュビロ磐田が対戦し、0-0の痛み分けに終わった。大宮は後半、完全に主導権を握ったが、あと一歩のところでゴールを割れず、連勝が2でストップ。磐田は連敗を2で止めたが、これで中断明け3分3敗となった。

 大宮は新戦力のFW李天秀が初先発し、MF李浩もベンチ入り。出場停止明けのDF村上和弘が左SBに入った。
 磐田は前節の山形戦(0-1)に続いてGK川口能活が2試合連続で先発するなど山形戦と同じメンバーで臨んだ。
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 立ち上がりは互いにロングボールが目立ち、なかなか攻撃の形をつくれなかった。特に大宮は李天秀、FW市川雅彦の2トップにボールがおさまらず、チャンスを見い出せない。磐田はサイドを起点に攻撃を組み立て、徐々にリズムをつかむが、やはり決め手を欠いた。

 大宮は前半27分、李天秀が右サイドのタッチライン際でDFイ・ガンジンをかわし、ドリブル突破からゴール前に折り返すが、磐田守備陣がかろうじてクリア。初めてのチャンスらしいチャンスだった。

 なかなかFW前田遼一にいい形でボールが入らずにいた磐田も前半38分、引いた位置でパスを受けた前田がMF上田康太とのワンツーからゴール前に抜け出し、左足でシュート。決定的な場面だったが、GK北野貴之の好守に阻まれ、前半は0-0で折り返した。

 後半に入ってもこう着状態は続き、中盤でパスをつなげない大宮は後半10分、MF鈴木規郎に代えてFW石原直樹を投入。市川が左サイドに下がり、石原と李天秀の2トップに変わった。この交代で徐々にリズムをつかみ、磐田ゴール前に迫る回数が増える。同19分にはMF青木拓矢が市川とのワンツーから右足でミドルシュートを打ったが、GKの正面に飛んでしまった。

 磐田は後半18分、西に代えてMF菅沼実を投入し、初めての交代カードを切るが、大宮に移った流れは変わらない。大宮は後半24分、李天秀の絶妙なスルーパスに青木が反応。左サイドを抜け出し、角度のない位置から左足で狙ったが、惜しくもゴール右へそれた。磐田はイ・ガンジンがこのプレーで足をつり、柏から加入したばかりのDF古賀正紘と交代。苦しい展開となった。

 大宮は後半37分、MF藤本主税の直接FKでゴールを襲うも、GK川口がスーパーセーブ。完全に試合の主導権を握りながら、1点が遠い。同37分には村上に代えてMF李浩、同40分にも市川に代えてDF杉山新を投入。李浩はボランチに入り、MF金澤慎が左SB、右SBの渡部大輔が左MFに移った。勝ち点3を目指して最後の猛攻を仕掛けたが、あと一歩のところでゴールが決まらず、0-0のスコアレスドローに終わった。

(取材・文 西山紘平)

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